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新日鉄など、近代製鉄発祥150周年記念事業を開催−鉄の街に新たな火

 鉄の街に新たな火―。岩手県釜石市や新日本製鉄などは、近代製鉄発祥150周年記念事業を同市内で開催した。釜石で洋式高炉による製鉄に初めて成功した旧南部藩士・大島高任に敬意を表し、ひ孫にあたる大島夏江さん(84)に感謝状を手渡したほか、大島さん直筆の「ものづくりの灯を永遠に」と記した記念碑の除幕式も行った。そして、その碑には、89年に廃止された新日鉄釜石製鉄所の高炉の火が新たにともされた。

 JR釜石駅前に建てられた碑は、釜石鉱山で採掘された巨大な鉄鉱石に、大島さんの書が掲げられたもの。除幕式を前に、同製鉄所に残されている高炉の火から採火が行われ、碑を囲うアーチ上部のモニュメントに点火された。

 大島さんは「祖母によると、高任は質素で曲がったことが大嫌いな人だったようだ。今、あらためて偉大な人だったんだなと感じている」と感慨深げ。

 また、新日鉄の三村明夫社長は「鉄でこれだけのことをやって頂ける町は釜石だけ。とても有り難いこと。製鉄所の高炉を止めた当初は、赤字操業で大変だったが、今は最先端の製鉄所として生き残っている」と一時、合理化で苦しんだ釜石の労をねぎらっていた。


【2007年12月3日 日刊工業新聞社】