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クラスター新時代(4)近畿バイオインダストリー振興会議、ネオクラスター推進共同体

 【近畿バイオインダストリー振興会議/創薬・再生医療に重点】

 バイオ分野の先端的な研究を実施する公的機関や大手企業が集積する関西地域で、創薬や再生医療、先端解析機器を重点分野に、関西の地で世界有数のバイオクラスター形成を目指す。

 06年8月には、日本の食と健康産業の活性化を目的とした「食と運動の機能性に関する研究会」を立ち上げた。71社の企業が参加し、機能性食品素材の開発上の課題を解決し、消費者に適切に提供するため、地域レベルでのモデル構築や素材提供の仕組みづくりを進める。大阪商工会議所主催の「次世代医療システム産業化フォーラム」は、定期的な会合を持ちながら、医療機器とバイオ機器・ナノバイオの分野を対象に、研究現場のニーズや研究成果を披露する場を設けた。

 これまでの研究会やフォーラムの活動でベンチャー創出、育成支援は計40件を数える。クラスター形成にさらなる厚みを持たせるため、北海道バイオ産業振興協会と交流協定を締結。オランダフードバレーとの交流など、世界を視野に入れた連携も戦略的に進める計画だ。

 【ネオクラスター推進共同体/情報家電の中核地域へ】

 松下電器産業、シャープ、三洋電機、NTTドコモ関西など日本を代表する家電・情報通信会社とベンチャー企業をつなぐ。「情報家電ビジネスパートナーズ」は、ベンチャー企業が持つ商品や技術シーズを大手IT企業に提案、新たな製品やサービスの開発を促す。現在、提案受け入れ企業は16社。提案を希望するベンチャー企業は、書面による大手企業とのマッチングを実施。受け入れ企業側の了解を得られれば、面談によるマッチングに進む段取りだ。

 大企業、ベンチャー企業の双方の利害が一致した戦略だ。優れた技術を保有しつつも、大手企業への"売り込み"が難しかったベンチャー企業、製品開発の効率性から、ベンチャー企業が保有する技術を有効活用したい大企業。互いのニーズをつなぎ合わせる。

 他のクラスターの利用も促す。各地方経済産業局や産業クラスター推進機関などが窓口となり、全国のベンチャー企業から提案を受け入れる体制を構築。大企業とベンチャー連携を支援することで、関西が情報家電の世界的クラスターの中核地になることを夢見る。


【2007年11月29日 日刊工業新聞社】