HOME > 事業を広げる > 地域資源活用チャンネル

地域資源活用チャンネル

ニュース

クラスター新時代(3)バイオものづくり中部、東海ものづくり創生協議会

 【バイオものづくり中部/事業創出に人材投入】

 アドバイザーによるきめ細かな提案型の支援が実を結んでいる。10月には、国内で初めて厚生労働省が製造を承認した再生医療製品、自家培養表皮「ジェイス」を、会員企業のジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(愛知県蒲郡市)が開発、話題となった。使い道を模索していた、天然素材「バラエキス」を使った入浴剤「ゲルマローズ」は開発、商品化にこぎ着け、現在2億円以上を売り上げている。

 支援人材が新事業創出のカギを握るとして、07年度はアドバイザーを従来の9人から24人に増員。支援に当たるのは弁理士、NEDOフェロー、公設試験場OBなど多彩だ。内閣府の委託事業「東海バイオ事業化・起業支援者研修コース」では、定年退職者らを対象に、バイオ関連産業振興サポート人材を育成している。複数のシーズを組み合わせた新製品の開発や、アドバイザー自身が持つネットワークを活用したシーズの発掘など、「ひとひねりした」高度な支援で新事業創出を促進。バイオとものづくりの融合化を進める。

 【東海ものづくり創生協議会/資金調達など支援】

 製品開発などを進める中小企業が資金調達しやすい仕組みと、販路開拓を支援する仕組みを独自に構築した。資金調達では、57の金融機関で構成するクラスターサポート会議で、中小企業のビジネスプラン発表会を設け、新事業への資金調達を円滑化した。国からの補助金が企業に払われるまでの資金を支援する「つなぎ融資」制度の創設も協議会の働きかけで実現した。

 販路開拓は、中部経済連合会新規事業支援機構と連携し、技術評価とマーケティング支援をする「情報支援ネット」を構築。この仕組みを全国に広げ、全国の産業クラスター計画推進機関から、有望案件を集めやすい仕組みにした。

 07年6月には「ロボット技術クラスター」が生まれた。ビジネスマッチングの場として9月に開いたフォーラムでは、総来場者数が1712人、74のマッチングが行われた。08年1月23、24の両日、名古屋市港区のポートメッセなごやで「クラスターフォーラム2008」を開く。さまざまなクラスターを形成する一方、活動が進まない研究会の見直しも進める。


【2007年11月28日 日刊工業新聞社】