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インタビュー/東京国際フォーラム・鳥海巌社長「協調と競争で地域活性化」

 東京国際フォーラム(東京都千代田区)が07年に開館10周年を迎え、地域活性化のシンボルとして一段と存在感を高めている。主催する国際的なクラシック音楽のイベント「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」は07年に106万人を集客。04年から開催している「ネオ屋台村スーパーナイト」も、オフィス街のサラリーマンやOLらが"アフター5"を楽しむ場として定着した。現状にとどまらず、国際都市・東京の顔を目指す同社の鳥海巌社長に地域活性化の秘訣(ひけつ)などを聞いた。(碩靖俊)

 ―主催する数々のイベントが、大手町、丸の内、有楽町の"大・丸・有"エリアのにぎわい創出につながっています。

 「『ラ・フォル・ジュルネ』は今回が3回目となるが、初めて集客100万人の大台を突破した。開催時期がゴールデンウイークでもあったため、付近は音楽ファンの垣根を越えて大勢の人たちで埋め尽くされた。イベントの認知度アップを実感した」

 「ケータリングカーによるフードサービスと音楽ライブを合体させた『ネオ屋台村スーパーナイト』も軌道に乗っている。07年は9月末時点で来場者1万人を超えており、昨年の1万2000人を上回るのは確実。手応えを感じている」

 ―年末の東京国際フォーラムを光と音で彩るイベント「ハルモニア」は今年が2回目です。

 「07年も"光と音のハーモニー"をテーマに、(東京国際フォーラムの)地上広場約1万平方メートルをクリスタルビーズできらめかせる『クリスタル・イルミネーション』のほか、音楽コンクールやカウントダウンコンサート、舞踏会などを予定している。人気コミック『のだめカンタービレ』の関連イベントで話題を呼んだ06年を上回る実績をあげたい」

 ―地域活性化の秘訣は。

 「周囲と協調して取り組んでいくことが大切だ。『ハルモニア』も、東京都や東京商工会議所、三菱地所などが連携して開催する『光都東京・ライトピア』の一環として行えばこそ大きな効果を発揮する。ただ、それがなれ合いになってはダメ。個々の取り組みを刺激に変え、競争していくことも重要だ。そうして初めて地域振興につながっていく」

 ―過去に石原慎太郎東京都知事から無駄な建物は壊した方がよいという指摘も受けました。面目躍如なりましたか。

 「現状に満足することなく、ますます発展し存在感を高めていかなければならない。交通アクセスが良いという地の利を生かしながら、さまざまな企業や団体と手をつなぎ、また時には競い合いつつ、洗練された地域の創造につなげたい。国際都市・東京の新たな顔を目指す」

 とりうみ・いわお 56年(昭31)一橋大商卒、同年丸紅飯田(現丸紅)入社。86年取締役、92年社長、99年会長、03年東京国際フォーラム社長。98年藍綬褒章受章、06年旭日重光章受章。千葉県出身、74歳。


【2007年10月31日 日刊工業新聞社】