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アートラインウィーク、11日まで開催−東京・大田に"芸術の秋"

 現代アートによる地域発展と交流を目的にした「アートラインウィーク2007」が11月3―11日に開催される。東京都大田区出身のアート作家が参加するだけでなく、鋳造などの高い技術を持つ地元中小製造業が製作に協力。工業集積地ならではの特色を発揮した作品が芸術の秋を彩る。会場は大田区内を走る東京急行電鉄多摩川線の沿線駅とその周辺。全7駅にアート作品を展示し、期間中はラッピング電車が走行する。また、かつて大田区内にあった多摩川園遊園地で人気のあった「お猿電車」も復活する。

 【空港国際化見据え】

 この催しは東急多摩川線エリアを中心に、アートによる街づくりとコミュニティーの再生を掲げる多摩川アートラインプロジェクトの一環。主催はアートラインプロジェクト実行委員会(03-3731-4126)などで、東京商工会議所大田支部の田中常雅会長が主催者代表幹事を務めている。

 羽田空港の国際化を見据え、二子玉川から羽田までの全域に展開する考えで、今後、3年間実施する予定だ。

 【鋳物が醸す質感】

 鋳造のキャデット(橋本一朗社長)は下丸子駅に設置するアルミ合金製の「羊のベンチ」を担当した。作家の渡辺元佳氏はパブリックアート初挑戦。鋳物ならではの質感がにじむ出来栄えだ。「鋳物はデザインの表現に優れた技術。もっと工業技術がアート作品に生かされるべきだ」(橋本社長)と他業種の参入を勧める。

 ほかにもプラスチック加工の栄伸工業(細川正巳社長)は、蒲田駅のアクリル樹脂製ベンチを製作。得意の重合接着で「使い手の残像」を美しく表現した。主催者側は「大田区の工場の技術力、表現力を示すことで大田ブランドの可能性を伝えたい」と、産業振興も狙っている。

 このほか期間中、アート作家を招いたイベントも多数予定している。


【2007年10月31日 日刊工業新聞社】