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岐阜・多治見のタイル産業、IT活用で販売伸ばす−来春1000種に

 【岐阜】タイル産地の岐阜県多治見市で、タイルのネット販売が新たな商機を生み出している。タイルライフ(大阪府岸和田市、坪田充弘社長、072-427-0015)が運営するタイル専門の販売サイトを通じ、産地企業が月2万枚を販売。サイト開設時の06年1月は約40種だった取り扱いタイルが、現在は540種に増えた。08年春には1000種に広がる見込みだ。

 タイルの販売サイトは「タイルライフ」(www.tilelife.com)。内外装を高品質に仕上げられるタイルは根強い需要があり、小規模工務店のほか、DIY(日曜大工)市場の活性化などにより注文が急伸。ネット上のタイルのアウトレットストアとして定価から8―9割値引きした価格も人気となっている。

 その結果、同サイトに出店する多治見市内のタイルメーカーは当初の2社から、1年半の間で30社に増えた。取り扱うタイル種類、販売枚数も急増。サイト運営のタイルライフも手数料で月400万円を売り上げる。08年春には50社に拡大、販売種類も現在の2倍近くまで増える見通しだ。

 多治見市はタイル産業の集積地で、全国のタイル生産量の7割以上を占める。だが近年は中国製の安価なタイルの流入により、厳しい状況にある。さらにカタログ落ちしたタイルなどは余剰在庫となり、産業廃棄物として有償で処分しなければならず、これもメーカーの悩みとなっていた。

 タイルライフはこうした点に着目し、タイルの販売サイトを開設した。同社は建材関連会社に勤めていた坪田社長が06年8月に設立したベンチャー企業。サイトは、同市内のソフトウエア開発会社のジーアップに依頼して開設した。ITと地場産業が融合した成功事例としても注目されそうだ。


【2007年10月23日 日刊工業新聞社】