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山商、北山杉の光沢残したまま染色した丸太を開発

 【京都】山商(京都市北区、岡本満社長、075-406-2089)は、北山杉の独特の光沢を残したまま染色した丸太「京の彩り」を開発、11月に発売する。価格は一般的な北山杉丸太の1.5倍程度。08年春には日本図案家協会(京都市左京区)の協力で、友禅柄などをデザインしたタイプもサンプル出荷する予定。合計で5年後に5000万円の売り上げを目指す。店舗向けなど新用途を開拓、低迷する木材産地の活性化につなげたい考えだ。

 染色技術は京都工芸繊維大学の安永秀計准教授と共同で開発した。染料の粒子が細かいため、ハケで塗るだけで丸太表面から0.1ミリ−0.3ミリメートルまで染料が染みこみ着色する。紫外線照射試験で色落ちしないなどの耐久性も確認した。赤や紫、青など標準24色のほか、オーダーメードにも対応する。

 デザイン丸太は型紙を使い、複数の色を着色して仕上げる。これまで塗料を使ったカラー丸太は商品化されているが、バインダーで表面を覆うため独特の光沢や、つやである「てり」が失われてしまう難点があった。染色でも着色が安定しない点がネックだった。

 設計事務所などに提案、飲食店をはじめとする店舗、インテリア、家具などへ利用を働きかける。海外へも売り込む。

 北山杉は数寄屋や茶室など、伝統建築に採用される。建築様式の洋風化で産地は低迷、89年に23万本あった出荷は、06年は4万本まで落ち込んでいる。山商はカラー丸太を産地の活性化に役立てたい考え。


【2007年10月11日 日刊工業新聞社】