HOME > 事業を広げる > 地域資源活用チャンネル

地域資源活用チャンネル

ニュース

神奈川・藤沢市、地域ブランド豆腐を生産−空き農地で大豆栽培

 【横浜】神奈川県藤沢市は市内の耕作放棄地で育てた大豆を使い、豆腐の生産に乗り出す。都市化や相続問題により増える一方の耕作放棄地対策として実施する。製造は市内の豆腐店に委託、農協や観光業者と協力し、市内限定品として発売する計画。藤沢市の独自ブランドの豆腐として位置づけ、売り込みを進める。また農地の遊休化を食い止めることで、地域農業の振興を狙う。
 藤沢市は市内北部地域を中心に野菜や果樹の栽培が盛んで、農業生産額は県内で上位。しかし近年の人口増に伴う宅地造成や相続により農地の細分化が進行。現在、市内の耕作放棄地が46.5ヘクタールに達している。そこで荒れ地に強い大豆に着目。大豆を育てて藤沢市独自の製品として販売することを通じ、地域経済の振興につなげることにした。
 また栽培する大豆には、神奈川県唯一の在来品種「津久井在来」を採用。地産地消のイメージを強く打ち出し、消費者を取り込む。生産農家のほか市内の土産物店や小売店だけで扱うこととし、各地で生産される豆腐と差別化する。
 すでに市内の農家に栽培を委託しており、現在約20アールの耕作放棄地で栽培に取り組んでいる。早ければ11月には豆腐の試作品を仕上げる予定。今後、市は農家、流通業者、販売者を結ぶネットワークの整備を支援し、将来は市の補助がなくても運営できる体制の構築を目指す。豆腐製造を請け負う業者は、市が募る。


【2007年9月13日 日刊工業新聞社】