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地域資源活用チャンネル

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インタビュー/京阪電気鉄道社長・上田成之助氏「京都ブランド積極展開」

 《懸案だった「中之島新線」は08年度開業の見込み。社長として新線のテープカットに臨める私鉄マンは少ない》
 「社長が交代したからといって基本戦略は変わらない。佐藤茂雄前社長(現CEO兼取締役会議長)の成長路線を踏襲し、競争力のあるひとまわり大きな会社・グループに育てる」
 「中之島は大阪の文化やビジネスの中心地で、新線はまたとないビジネスチャンス。日本を代表する観光都市・京都と大阪を鉄道で乗り換えなしに結べる京阪のメリットを最大限に生かしたい。社会的要請も強く、期待の大きさを感じている。ゆくゆくは、さらに西への延伸も考えたい」
 《一方のターミナルである京都は、地下化により、桜満開の鴨川端を颯爽(さっそう)と走る格好の“絵”が消えて久しい。昔を知る利用者からは京阪のイメージが希薄化したとの指摘も》
 「京都ブランドは当社にとってかけがえのない財産。積極的に事業を展開し、テコ入れする。三条駅前に、京阪を前面に打ち出した新たなランドマークとなる施設を建設したい。JR西日本と連携した観光客誘致も進めていく。市営地下鉄東西線の延長で当社京津線とグループの京福電気鉄道を介して大津と京都西郊の嵐山が接続されるのも大きい。京都を地盤とする京阪バス社長を務めた経験が生かせれば幸いだ」
 「交通事業以外の分野の充実も課題の一つ。ホテル、不動産、流通などの事業を拡大して、ひとまわり大きな“選ばれる京阪”を目指していく」
 《能や歌舞伎鑑賞、ドライブなど多趣味。「柔軟体操を半年続けたら見違えるように体が柔らかくなった」とか。克己心、継続力も並大抵ではない》
 (大阪・田窪愼)
 【略歴】72年(昭47)京大工卒、同年京阪電気鉄道入社。01年取締役、02年京阪バス社長。03年京阪電気鉄道事業役員、04年京阪バスシステムズ社長兼務、05年常務事業役員。滋賀県出身、57歳。6月27日就任。


【2007年7月27日 日刊工業新聞社】