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地域資源活用チャンネル

経済産業公報

青森県

無限の可能性を秘めた「ブナコ」
ブナコ漆器製造 株式会社

BUNACOLAMP

BUNACOLAMP

 世界遺産白神山地のブナ原生林に代表されるように、青森県はブナの蓄積量日本一を誇っています。しかし、含水率が高く木目の薄いブナ材は、建築用の構造材としての用途が少なく、漆器にも不向きな材料でした。この資源を有効利用するために試行錯誤を重ねた結果、1956年に青森県工業試験場においてブナ薄板積層技術「ブナコ」が開発され、1953年にブナコ漆器製造株式会社が設立されました。

 ブナコは国産ブナの原木を大根のかつらむきのように厚さ約1ミリの薄板に加工し、幅約1センチのテープ状にしたあと、バームクーヘンのように巻き重ね、これを少しずつずらして器の形に成型し、塗装を施して完成となります。この製法は、従来の木の塊を削りだして作る製法とは違い、木材資源を無駄なく活用することができ、他の木工では表現できない美しい立体曲線を表現できるといった特徴を有しています。

 ブナコは、これまで主として盆や鉢などのテーブルウエアの製造に利用され、グッドデザイン商品にも選定されるなど、高い評価を得てきました。しかし、販売を百貨店に頼りすぎてきたことと、テーブルウエア市場の競争が激しくなってきたことで、売上も伸び悩んでいたため、より幅広い市場を獲得することが課題となっていました。

型上げ風景

型上げ風景

 1999年、建築家の武松幸治氏との出会いにより開発された照明等の新しいデザインがさまざまなメディアに取り上げられ大きな反響を呼び、ブナコの新たな可能性を生み出すことに成功しました。以降、同社でも照明器具を開発し、六本木ヒルズの店舗や青森県立美術館など県内外の先進的な建造物の照明に採用され「BUNACOLAMP」として自社ブランドを確立。現在、ランプを始めとするブナコ製品の販売会社として有限会社BLESSを設立し、国内のインテリアショップへの浸透を図ることはもとより、海外市場も視野に入れた事業展開を行っています。

 ブナコから作り出せるフォルムや大きさは無限の可能性を秘めており、さらには木材資源を無駄なく使えるということも評価され、さまざまなデザイナーから注目を浴びています。


[経済産業公報掲載日]2007年05月24日

会社概要

社名:ブナコ漆器製造(株)
住所:青森県弘前市豊原1-5-4
電話:0172-34-8715
URL:http://www.bunaco.co.jp/