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地域資源活用チャンネル

経済産業公報

北海道

大学・公設試と連携、鮭皮からのコラーゲン抽出・精製技術を確立
井原水産 株式会社

マリンコラーゲンパウダー

マリンコラーゲンパウダー

 井原水産は北海道留萌市で1954年に創業、主力商品の塩カズノコは国内シェア20%を誇り、関西方面を中心に全国主要都市の公設市場へ出荷している水産加工食品製造会社です。

 近年では水産廃棄物である鮭皮からマリンコラーゲンを抽出・精製する技術を大学、公設試と協同で研究し、実用化技術を確立。さらに、マリンコラーゲンを原料とした研究試薬の開発、販売など時代を見据えた技術の開発に積極的に取り組んでいます。

 コラーゲンとは、もともと生体内にあって細胞と細胞を結びつける役目をしている繊維状のタンパク質で、特に皮膚、軟骨、腱などに多く存在し、ヒトの体の構成上重要なタンパク質のひとつです。コラーゲンを煮沸して取りだし加工したゼラチンは食用のほか接着剤(にかわ)、写真フィルムの材料、食品添加物として昔から使われていますが、豚皮や牛の骨などの哺乳類原料を使用したものが一般的です。海洋性原料由来のコラーゲンはアレルギー性が少なく、また、新しい機能性を持っているため、注目されていましたが、構造が脆いことなどから工業化が難しいとされてきました。

 しかし、当社は平成8年に北海道の研究機関、大学の協力を受け、北海道を代表する魚であるサケの水産加工残渣(皮)からコラーゲンを抽出する独自の抽出・精製方法の開発に成功しました。以来、厳選した天然サケの皮のみを原料にしたBSEの心配がない安全性の高いコラーゲンとして、お菓子や飲料など一般の食品に広く使われているほか、保湿効果が高いことから化粧品や石鹸の原料としても利用されており、2006年度には日本生物工学会技術賞を受賞するなど、高い評価を受けています。

 さらに哺乳類由来のものとは違う性質を生かし、細胞培養に適した試験研究用マリンコラーゲンゲルも開発、皮膚細胞を培養する人口皮膚モデルの研究などにも利用されているなど、幅広い分野での利用が期待されています。


[経済産業公報掲載日]2007年03月15日

会社概要

社名:井原水産(株)
住所:北海道留萌市船場町1-24
電話:0164-43-0001
URL:http://www.yamani.com/home.html

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