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技術開発を支援する!SBIR[中小企業技術革新制度]

企業レポート 特定補助金等 活用企業

東京都

“携帯”利用の支援ツールで、商店街を活性化させたい

企業名 株式会社ipoca(イポカ)
テーマ 店舗向け最新マーケティング支援の情報統合システムの事業化
特定補助金等の名称 中小企業・ベンチャー挑戦支援事業のうち事業化助成金
店頭に置いたタッチャン端末

店頭に置いたタッチャン端末

ipocaは、携帯電話を利用したCRM(顧客関係管理)システム「タッチャン」を事業展開している。一之瀬卓社長はもともと税理士として商店街活性化の支援を手掛けていた。集客のためにポイントカードを導入する商店は多い。ただ、ポイントカードは常連客の囲い込みには役立っても、新規客や「元」常連客の呼び込みにはあまりつながらないとの声があった。そこで着目したのが携帯電話を使ったダイレクトメール(DM)システムだ。

タッチしたくなる工夫で活性化につなげる

携帯電話を使う販促ツールは他社にもある。ただ、管理や操作が複雑だったり費用が高いため、個々の商店が使うには負担が大きかった。「安くて簡単で、店頭に置きやすい小型のシステムはないか」(一之瀬社長)。5年前に一之瀬社長はITベンチャーの顧客などと勉強会を発足し、検討を重ねた結果「タッチャン」を開発。2007年にipocaを設立して事業化に乗り出した。

顧客が携帯電話を店舗内のタッチャン端末にかざすと、ノベルティやポイントがもらえたり、占いを楽しめるという利点がある。商店は客のメールアドレスや属性を取得でき、DM配信などにつなげられる。来店の頻度や年齢などによって配信先を絞ることも可能だ。携帯メールは開封率が高く、反応も良い。電源があれば導入でき、利用料も月額3000円からと安いため商店の負担も小さい。

08年2月に青物横丁商店街(東京都品川区)が導入し、ある焼肉店ではDM配信後の来店率が17〜20%を記録するなど、顕著な成果を上げた。

08年8月にはJリーグ・クラブチームの柏レイソル(千葉県柏市)と連携。商店街のタッチャンを利用すると、チームに関するクイズなどが楽しめ、当選者は試合の招待券などがもらえる。また、スタジアムにあるタッチャンからは、周辺商店のクーポンなどが得られる。チームと地域の結びつき強化と活性化につながった、と好評だという。

さらにボウリング場や宮崎県のショッピングモールなど、タッチャンの導入店舗数は増えつつある。

一之瀬卓社長

一之瀬卓社長

現場の視点に立つ

07年度にSBIR制度対象の補助金(特定補助金等)を申請し、補助金をシステム開発や特許申請に活用した。一之瀬社長は「アイデアがあっても、普及にはお金がかかる。本当にありがたかった」と振り返る。

タッチャンの導入により、新サービスなどの告知方法などに悩んでいた商店が気軽に情報発信するようになった。DMの文面を作成することが、自らの店の強みを見直すきっかけにもなっているという。

「当社はIT企業ではなくIT活用企業。困っている商店を支援したいという気持ちがなければまねできない」と一之瀬社長は自負する。エリアが離れているため競合しない同業他社のメール文面を参照できる仕組みなど、導入後のフォローにも注力しているのが特徴だ。今後も徹底した現場志向で「日本中の商店街を支援し、一緒に成長したい」(一之瀬社長)と語る。

会社概要

会社名:株式会社ipoca(イポカ)
代表取締役社長 一之瀬卓
住所:東京都港区南麻布1-21-8 Village202
電話:03-3455-3499
URL:http://www.ipoca.jp/