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技術開発を支援する!SBIR[中小企業技術革新制度]

企業レポート 特定補助金等 活用企業

新潟県

より困難なバリ取りに挑むために

企業名 アドバンエンジ株式会社
テーマ 深穴交差バリ取り装置の開発
特定補助金等の名称 中小企業新事業活動支援補助金(中小企業・ベンチャー挑戦支援事業のうち実用化研究開発事業)
ロボットタイプのバリ取りシステム

ロボットタイプのバリ取りシステム

工業炉メーカーのアドバンエンジは2004年に、氷の粒を混合した高圧水を吹き付けることにより、機械加工後に発生する金属部品のバリの除去と部品洗浄を同時にできる装置「アイスウォーターブラスト」を完成させた。通常のブラスト装置は研磨剤を部品に吹き付けるため、処理後の部品に残った研磨剤を洗浄する必要があったが、この装置ではその必要がないのである。

限度のある開発費のねん出

画期的な製品ということで注目を集め、「引き合いは数百件あった」と松井達俊社長は明かす。取引のなかった自動車メーカーにも納品するなど着実に実績を積み上げていった。そんなある時、顧客から「部品の中で深い穴同士が交差する部分に生じるバリを除去できないか」との相談が寄せられた。そのような深穴交差で発生するバリの中には、アイスウォーターブラストでも除去しきれないものがあることがわかった。それならば「バリ取りの適応分野を広げよう」(松井社長)と深穴交差で発生するバリの除去を対象とした装置の開発を構想した。

だが、開発には少なからぬ資金が必要。それには、「中小企業ではどうしても開発費のねん出に限度がある」(同)というように国や自治体などからの補助金が不可欠だ。そこで同社が利用したのが中小企業技術革新制度(SBIR)だった。07年度に「深穴交差バリ取り装置の開発」をテーマとしてSBIR制度の対象である中小企業新事業活動支援補助金(中小企業・ベンチャー挑戦支援事業のうち実用化研究開発事業)で採択を受けた。研究開発費の3分の2が補助された。

SBIR制度対象の補助金に採択されて自信に

実はアイスウォーターブラストの開発でも同社はSBIR制度対象の補助金を利用している。04年度の中小企業経営革新等対策費補助金(創造技術研究開発事業)がそれだ。前回に続いてSBIR制度対象の補助金を利用した理由について、松井社長は「補助金額が大きい(※)のが魅力。また、前回利用して開発した装置が、商売としてある程度結果を残せたから」と語る。また、「競争率が高い(※)ということを聞いており、採択されれば事業を進めるにあたって大きな自信につながる」(同)という。

松井達俊社長

松井達俊社長

同社は07年度の採択により、アーム型のロボットに工具ホルダーを取り付けた、ロボットタイプのバリ取りシステムのテスト機を完成させた。同システムは、ロボットに動作を教え込むティーチング作業の簡素化を図り、また、力覚センサーを搭載して微小なバリにも対応できるのが特徴だ。

販売はこれからだが、「自動車関係から引き合いはきている」(同)と今後の展開に期待している。同社では、SBIRを利用して開発したアイスウォーターブラストとロボットタイプのバリ取りシステムの2つの装置を、バリ取りの総合システムとしてユーザーに提案していきたいと考えている。

※ 中小企業者が活用する研究開発のための補助金等の中から、SBIR対象の補助金等が選定されていますが、おのおのの補助金等によって、補助金額、採択の倍率は異なります。(J-Net21)

会社概要

会社名:アドバンエンジ株式会社
代表取締役社長 松井達俊
住所:新潟市北区島見町3399-34
電話:025-255-3300
URL:http://www.adv-eng.co.jp/