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第51回 一気呵成に世界シェアを取りに行く日本の「まつげエクステサロン」[Blanc]

2015年7月 6日海外進出

未開拓市場における急速な国内展開

Blanc(ブラン)は、「まつげエクステサロン」を事業展開している2009年に創業の会社である。まつげエクステとは、1本1本の睫毛に人工の睫毛を接着させ、睫毛の長さを増す美容技術である。Blancの山下晴之社長は、美容・エステ・飲食・物販関連を得意とする経営コンサルタントでもあるが、他社へのアドバイスだけでなく「自らも起業しよう」との志から事業を起こした。
 2009年6月に滋賀県大津市にまつげエクステサロン1号店を出店し、その後、半年の間に5号店までをスピード出店し、翌2010年2月にはフランチャイズ(FC)1号店を展開するまでに至った。
 Blancのまつげエクステサロンは現在国内に74店舗あり、そのうち直営店が35店舗、FC店舗が39店舗あり、まつげエクステの専門店としては国内シェアNo.1を誇る(2015年9月末での見込み)。

まつげエクステサロン Blanc中国・武漢店

まつげエクステサロン Blanc中国・武漢店

海外展開の決め手は、東南アジアの女性の美意識の高さ

山下社長は、自ら会社経営をしながら他社のコンサルタントも行っている。当然、コンサルティング先にはさまざまな事情や要望を抱えた会社が多く、中には海外展開をしたいという会社もある。そのコンサルティング活動の一環で、山下社長自ら東南アジアへ赴くことも多かった。その海外訪問時に山下社長は、自社の海外展開の可能性の高さを確信したのだという。

特にタイをはじめとした東南アジアの国々の女性は美意識が大変高い。また、中国も豊かになり、富裕層の女性たちの間で美意識が高まってきている。当然、まつげエクステへの関心も高く、かつ日本の技術への信頼も厚い。山下社長がコンサルティングで海外を訪問した際に自ら確認したこれらの事情が、Blancのまつげエクステサロンを海外展開させる決め手となった。
 現在、海外で展開しているBlancのまつげエクステサロンの店舗はタイに4店舗、ベトナムに2店舗、中国に2店舗、香港に2店舗、シンガポールに1店舗の計11店舗である。

まつげエクステサロン Blanc中国・武漢店内の受付

まつげエクステサロン Blanc中国・武漢店内の受付

苦労したのは人材

山下社長は海外での店舗展開で苦労したのは人材だと語る。海外の店舗では、現地でマネジメントができる人と従業員を雇い、教育して日本と同等のサービスレベルを実現しなければならない。

まつげエクステの技術や接客サービスについては、日本から専門スタッフが現地へ赴いて従業員に直接教えるが、現地店舗のマネージャーや従業員たちはやはり現地の人でなければならないと山下社長は考える。そのためいかに優秀なマネージャーと従業員を確保するかが、海外での店舗展開では大変重要だという。
 幸い優秀な人材を他者からの紹介で確保できた国もあったが、シンガポールでは人材確保に苦労したという。

また、海外展開においてはその国と日本との関係についても配慮しなければならない。Blancの中国での展開に際しては、まずは香港に出店し、その後「香港Blanc」のブランド名で中国へ出店するというステップを踏んだ。これも中国人の国民感情に配慮してのことである。

まつげエクステサロン Blancシンガポール店内の施術ルーム

まつげエクステサロン Blancシンガポール店内の施術ルーム

目指すは世界シェアNo.1

Blancの創業時は、国内のまつげエクステ専門店の市場は未開拓な領域であったために、Blancはスピード展開を実現してきた。今では市場の開拓も進んできたとはいえ、国内の女性のまつげエクステへの関心はさらに高まりつつある。それゆえに国内での今後の展開もまだまだ期待できるが、山下社長は「今後は、海外市場にも積極的に出店していきたい」という。

日本のまつげエクステ市場もやがて飽和状態になるときが来る。そのときの事を考えての布石である。また、今後は睫毛だけでなく眉毛を含めた目元周り全般の美容サービスに関しても視野に入れていきたいという。

まつげエクステ専門店は世界的にもまだ珍しく、市場は開拓の途上である。山下社長はこの機に積極的な海外展開を行い、世界シェアでもNo.1になることを目指している。「5年後には世界各国で300店舗までに展開してけたらよいと考えています」と山下社長は熱い抱負を語った。

企業データ
企業名 株式会社Blanc
代表者 山下 晴之
所在地 大阪市淀川区西中島3-10-13 物産ビル9階
業種 まつげエクステサロン

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