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第2回 潜在市場の手応えをつかむ[川島金属]

2012年2月29日輸出

川島金属は社員のチームワークで海外の展示会初出展にこぎつけた

川島金属は社員のチームワークで海外の展示会初出展にこぎつけた

「今思えば、右も左も分からないまま、よくやったなあ」と振り返るのは、川島金属の川島健治専務。光学機器向けのモールドベースを手がける。日本貿易振興機構(ジェトロ)から海外展示会の情報を得て昨年、ドイツ・フランクフルトで開かれた金型の国際見本市「ユーロモールド」(2011年11月29日-12月2日)に初出展した。国内市場の縮小が避けらないと判断し、「国際感覚を身に付け、海外ビジネスを始めるきっかけにしよう」と出展を決めた。

思いきって踏み出した海外展示会への出展

きっかけは1年前の2010年にさかのぼる。ある会合で川島康裕社長がジェトロの元職員と知り合った。当時から海外展開を模索しており、元職員からジェトロの役割や機能を紹介される。対中輸出などの案件でジェトロへ何度か出向くうちに、「ユーロモールドに出展してみては」と誘われた。ジェトロの紹介という安心感もあり、思いきって展示会出展へ踏み出したのだ。

約2カ月前から、英語が話せる社員やパソコンの得意な社員が連携して準備を進め、出展手続きや展示物の輸送まで社内でやりくりした。渡航の際、直行便を使わなかったり、会場から少し離れたところに宿を取ったりして経費を抑え、出展費用も含めて全体で100万円弱に抑えた。開幕前日、荷物が会場に届かないというトラブルにも巻き込まれたが、人力で運び何とか乗り切った。

チャンスはある

展示会ではビールを飲みながら商談する人を目にした一方、「日本の展示はどちらかというと質実剛健で地味な印象」。想定より少なかったが、チェコ、イタリア、ドイツの自動車部品メーカーなど約20社と名刺交換や商談をした。

「欧州メーカーはモールドベースの品質や精度に課題を抱えていることがわかった。私たちにもチャンスはある」と潜在市場の可能性に、一定の手応えをつかんだ。年明けにはドイツの医療機器メーカーやアイルランドの企業など数社から引き合いがあった。

同社が目指すのはモールドベースを日本で製造して輸出するビジネススタイル。今回の経験を活かし、海外担当者の人員増強や、2012年に欧州、米国の展示会に出展するかどうかを検討している。

企業データ
企業名 川島金属株式会社
代表者 川島康裕
所在地 埼玉県川口市江戸1-11-28
業種 製造業(各種モールドベース加工、ほか)

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