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農商工連携パーク

認定事業計画の事例紹介

農商工等連帯促進法に基づき、国の認定を受けた事業計画申請事業者の活気ある声をお届けします。

富山県

はとむぎ茶にエキス付加し健康飲料としてブランド化

農業商業工業
中小企業者 株式会社JAアグリひみ
株式会社CRD
農林漁業者 氷見市農業協同組合
「氷見はとむぎ茶」

「氷見はとむぎ茶」

富山県氷見市の農業生産法人JAアグリひみが開発した「氷見はとむぎ茶」は、100%氷見産のハトムギを使っている点や飲みやすさが受け、販売本数が急増中だ。特にペットボトル茶は手軽さから、地域の旅館やコンビニなどに広く導入されている。

現在、発売を計画中なのが、「氷見はとむぎ茶ゴールド」。既存の「氷見はとむぎ茶」に、金沢大学発ベンチャーのCRDが開発したハトムギエキス粉末を付加し、健康飲料として売り出す。

転作がきっかけでヒット商品生む

氷見市農業協同組合(JA氷見市)では減反政策に対応し、水田でも育てられるハトムギ栽培を奨励。1985年、細越地域で栽培が始まった。雑草管理が難しいなどの理由で栽培面積が広がらない状態が続いたが、2006年にJA氷見市がハトムギを地域振興の最重点作物に指定したことでほかの地域でも作付されるようになった。

05年からJA氷見市が「氷見はとむぎ茶」の開発に取り組み、06年3月にペットボトル茶を商品化した。JA氷見市がハトムギの集荷・生産指導、06年にJA氷見市が設立した農業生産法人JAアグリひみが焙煎技術などの研究や卸を担当。06年に13tだったハトムギ収穫量は08年には130tに、13万4000本だったペットボトル茶販売数は150万本にまで伸びた。

金沢大学発ベンチャーと連携

CRDが開発したハトムギエキス

CRDが開発したハトムギエキス

07年秋、JAアグリひみはハトムギエキスの研究を手掛けるCRDに共同製品開発をもちかけた。CRDは金沢大学発のベンチャー企業で、従来は廃棄されていたハトムギの殻や渋皮・薄皮に含まれる成分を製品化する特許を04年に取得。特殊酵素処理により、がんの予防や治療、美白効果やしわ・にきびの改善などの効能が見込める高機能ハトムギエキスを抽出した。JAアグリひみは、同エキスをはとむぎ茶に入れることで科学的根拠の明確な高付加価値製品として販売する予定だ。

「氷見はとむぎ茶ゴールド」は2010年の発売を計画しており、初年度20万本、翌年度は50万本の販売をめざす。焙煎技術向上により味の向上にも取り組む構え。

商品の種類増やし全国展開にも期待

現在、JAアグリひみはハトムギの飲料以外の展開も検討している。現在、ペットボトル茶の販売先は、富山・石川・福井の北陸3県が主。ペットボトル茶に比べ輸送費がかからない、ティーパック商品や煎餅などに全国販売の期待を掛ける。

コメント

売るための仕掛けが重要

氷見市農業協同組合・田上政輝総合企画担当部長

氷見市農業協同組合・田上政輝総合企画担当部長

「氷見はとむぎ茶」が発売から2年あまりでヒット商品に育ったのは、「1本売れると氷見市に5円寄付金が入るため地域貢献の面で認知度が上がった」「ハトムギ生産を奨励するだけではなく、最終製品にするところまでJAが仕掛け作りをした」点にあるのではないか。金沢大学が効用を科学的に証明したことで、さらなる発展が期待できる。

今後は、研究会を開いたり展示会に参加したりすることで、ハトムギ茶の認知度を高めていきたい。

連携体代表者の連絡先

会社名:氷見市農業協同組合
住所:富山県氷見市朝日丘2-32
電話:0766-74-8820
URL:http://www1.cnh.ne.jp/jahimi/