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農商工連携パーク

認定事業計画の事例紹介

農商工等連帯促進法に基づき、国の認定を受けた事業計画申請事業者の活気ある声をお届けします。

鳥取県

手軽に食べられるベニズワイガニ商品を開発

漁業工業
中小企業者 株式会社門永水産
農林漁業者 漁徳水産有限会社
鮮やかな紅色が特徴のベニズワイガニ

鮮やかな紅色が特徴のベニズワイガニ

鳥取県境港市の門永水産が開発した「ベニズワイ棒ポーション」は、日本海で獲れた新鮮なベニズワイガニが手軽に食べられるとして、期待が寄せられている。高級で、食べるのに手間が掛かるというカニのイメージを覆す商品だ。

ズワイガニで培ったノウハウをベニズワイガニに応用

鳥取県の境港は、ベニズワイガニ水揚高日本一を誇る。ベニズワイガニは繊維のやわらかさと甘みが特徴。しかしズワイガニ(松葉ガニ)に比べると認知度が低く、価格もズワイガニの5分の1程度と安く取引されてきたという。このため、用途はかまぼこやコロッケなどの加工原料が主である。特に中規格サイズ品は、市場で買い叩かれてきた。

門永水産は、この中規格サイズのベニズワイガニに着目。同社はカニ加工に特化し、ズワイガニやベニズワイガニのフレークや精肉を出荷している。生ズワイガニに関してはすでに、足を1本ずつむき身加工した「棒ポーション」を発売。しゃぶしゃぶなどの料理に使いやすいと好評だ。「ベニズワイガニでも需要があるのではないか」との発想で2008年2月、試作品製作に取りかかった。中規模サイズのベニズワイガニを使えば、低価格でカニの甘みを味わえる商品を生み出せるとの狙いからである。高い加工技術で、獲れたてのカニと遜色ない味と色合いを可能にした。

高い目利き力をもつカニ漁業者と連携

HACCP認定の工場にて安心・安全にむき身加工

HACCP認定の工場にて安心・安全にむき身加工

3月に20パックを大阪のスーパーで販売。売れ行き好調だったため、5月に100パックを再び店頭に並べたところ完売した。「国産の安心感と値ごろ感、すぐに食べられる手軽さが良かったのではないか」と門永隆重社長は振り返る。

手応えを得た同社は開発に本腰を入れる。安定供給をめざし、同じ境港市の漁徳水産に連携をもちかけた。同社の長崎俊行社長は、長年ベニズワイガニの仕分けに携わり、高品質のカニを見分けられると評判だ。隠岐島周辺を漁場とし、漁獲量も多い。門永水産は、漁徳水産が目利きしたベニズワイガニの品質を高く評価。「付加価値を付けて売りたい」と市場価格より高く買い取ることにした。


次は「カニフライ」

手軽さを追求した「ベニズワイ棒ポーション」

手軽さを追求した「ベニズワイ棒ポーション」

業務用途が主だったベニズワイガニが家庭で親しまれる存在になれば、ブランド力向上が見込める。高価なイメージのカニが気軽に味わえ、消費者にもメリットがある。

次に続く商品として、「カニフライ」開発を計画中だ。ベニズワイ棒ポーションに衣を付けて販売し、家庭では揚げるだけで食べられるようにする。しゃぶしゃぶ向けの「ベニズワイ棒ポーション」と違い、フライ製品は冬だけでなく通年の需要が見込める。09年冬の発売をめざし開発中。「エビフライに並ぶ存在にしたい」と門永社長は意気込む。

コメント

狙いは業界・地域の活性化

門永水産・門永隆重社長

門永水産・門永隆重社長

味の割に低価格なのがベニズワイガニの特徴だが、従来よりも高く買い取ることにした。連携の目的の一つは、漁業関係者の経営力向上だからだ。
 ベニズワイガニの加工食品は以前からあったが、家庭向け商品を視野に入れているのが本連携事業の特徴だ。スーパーなどへの販路拡大をめざす。新しい試みで業界を刺激し、地域を活性化したい。

連携体代表者の連絡先

会社名:株式会社門永水産
住所:鳥取県境港市昭和町12-27
電話:0859-44-3011
URL:http://www.kadonaga.com/