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農商工連携パーク

認定事業計画の事例紹介

農商工等連帯促進法に基づき、国の認定を受けた事業計画申請事業者の活気ある声をお届けします。

東京都

天然素材にこだわり抜いた地産地消のスキンケア製品

農業商業工業
中小企業者 ガイア・エヌピー株式会社
農林漁業者 所河農場

急斜面の休耕地を活用

所河農場でのドクダミ採取の様子

所河農場でのドクダミ採取の様子

日当たりが悪く、傾斜も急な中山間地。通常の農業には到底不向きと思われるような長野県駒ケ根市の休耕地で新たなプロジェクトが始まっている。農薬などを使わず野生に近い状態で栽培した薬草を原料とし、徹底的に自然素材にこだわった高機能なスキンケア製品の開発だ。アロマオイルなどの製造・販売を手がけるガイア・エヌピーと市内の所河(しょかわ)農場や自治体が連携して取り組んでいる。

連携のきっかけは、横浜市港北区の自社工場が手狭になったガイア・エヌピーが、第2の生産拠点の建設を同市内に決めたこと。計画が進む中で、製品の原料となる植物の栽培から手がけたいという思いがあった同社と、後継者不足などで農業の衰退が懸念されていた駒ケ根市のニーズが合致した。

農業者ブランドで地域活性化

日本では古くから民間療法に用いられてきたドクダミやユキノシタ。生命力が強く日陰を好むため、通常の農業には不向きな中山間地の休耕地を有効活用できる。市内で育ったこれらの薬草を原料とし、新ブランド製品を製造する。

新ブランドは、全国展開するガイア・エヌピーの自社ブランドと、農業者が発売元となる地域展開向けのブランドの二つを計画している。農業者ブランドは、駒ケ根市内の農協や商工会議所のほか、長野県内などで販売する予定だ。連携参加者として駒ケ根市とJA上伊那駒ケ根支所も名を連ね、市を挙げたプロジェクトとして期待を受けている。駒ケ根市の商工観光課は、「地産地消の地域ブランドで、農業者を始めとした地域の収入増加が見込め、地域の活性化につながればと期待している」として事業の育成に力を入れる意向だ。この事業で農業者は3年で347万円、ガイア・エヌピーは4年後に6000万円の売上高増を見込んでいる。

自然の力を引き出した製品を

ガイア・エヌピーの既存製品

ガイア・エヌピーの既存製品

ガイア・エヌピーのこだわりは、自然の恵みを最大限活用した安心・安全な製品作り。厳選したハーブや薬草から抽出した有効成分を配合し、化学原料を極力排除して作る製品は、ナチュラル志向やオーガニック志向の女性を中心に人気がある。自社工場で資材の調達から製造、開発、品質管理まで、一貫して行う生産体制も強みだ。

一連の取り組みの根底には、天然由来のモノづくりへのこだわりがある。00年に同社を創業した武井三郎社長は、自社農園を持ち、原料の農法から徹底的にこだわったオーガニック化粧品ブランドを手がける欧州の老舗企業に魅せられていた。「自然の力を生かした本物の製品を、日本でも作りたい」。そんな思いのあった武井社長にとって、自社農場で原料の栽培から手がけることは夢でもあった。

提携農場は、建設が決まっている同社の生産拠点の周囲に広がっている。常に栽培の様子がよくわかるだけでなく、生の新鮮な薬草を生産に使うことができる。ドクダミの有効成分は、摘みたての状態からでないと十分に抽出できないという。自社内で抽出を行うというだけでも珍しく、差別化の大きなポイントだ。「栽培も抽出も自社内で行うことで、製造のコツを体で理解できる。植物が本来持つ力を使うためには重要なこと」と武井社長は語る。今回の新ブランドでは、防腐剤なども含め全ての材料を天然由来のもので統一するという。

地域活性化と、ガイア・エヌピーの理想とする本物の自然由来製品の実現−。事業は二つの夢を背負っている。

コメント

栽培から徹底してこだわる

ガイア・エヌピーの武井三郎社長

ガイア・エヌピーの武井三郎社長

有効成分の抽出液を原料供給会社から購入することもできるが、生産過程が見えないため濃度のレベルなどが実感できない。抽出も栽培も自分たちの手でやらなければ細部まで理解できない。当社の理想とする製品作りのためには、自社栽培、自社抽出で一から作っていくことが望ましかった。今まではよりよい原料を選ぶことが重要だったが、今回の提携でとことん納得のいく原料、製法を追求できるようになり、大変楽しみだ。
 天然有効成分を使った日本の企業として名を打ち立てたい。またすがすがしい、誠実な会社でありたいと考えている。

連携体代表者の連絡先

会社名:ガイア・エヌピー株式会社
住所:東京都渋谷区猿楽町11番6号
電話:03-5784-6658
URL:http://www.gaia-np.com/