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農商工連携パーク

認定事業計画の事例紹介

農商工等連帯促進法に基づき、国の認定を受けた事業計画申請事業者の活気ある声をお届けします。

静岡県

べにふうき茶をタブレットに

農業商業工業
中小企業者 やまと興業株式会社
農林漁業者 有限会社ネクト

花粉症や歯周病への効果に期待

かみかみべにふうき

かみかみべにふうき

初めは固いタブレット、かむうちにガムのようにやわらかくなる不思議な食感−。やまと興業は、花粉症などの症状緩和に効果があるとされるべにふうき緑茶を使ったガム食感の健康食品「かみかみべにふうき」を2012年1月に発売する。08年度に中小企業基盤整備機構の農商工連携の認定を受け、4カ年計画で開発を進めてきた。テスト販売や展示会で好評だったため、時期を1年以上前倒ししての発売を決めた。

やまと興業が本社を置く静岡県は日本一のお茶の産地。同社はもともと2輪車、4輪車用部品の製造が主力だが、05年に経営多角化の一環として超硬工具の微粒子化技術を応用した粉末緑茶を製品化した。続いてメチル化カテキンの抗アレルギー作用が注目され始めていたべにふうき緑茶の粉末茶を追加。今回、中小機構の農商工連携の認定を受け、携帯しやすく水がなくても摂取できるべにふうき原料のタブレットの商品化を目指した。

味と食感にこだわり

べにふうき茶葉を供給するのはネクト(静岡県葵区)。200度C以上の加湿熱風を茶葉に当て、密閉された釜で一気に蒸す独自の製茶技術により、「苦みや渋みのない良質の茶葉が安定して手に入る」(横島徳やまと興業ナノプロ課長)という。これをやまと興業が0.2マイクロ−0.5マイクロメートルの微粒子粉末にし、明治薬品が小麦粉のグルテンと混ぜタブレット状に加工する。静岡県立大学と東京医科歯科大学も分析や評価で協力している。

「健康食品と言っても、まずくて食べてもらえなければ意味がない」(同)と、味と食感にはとことんこだわった。味に爽快(そうかい)感を与えるメントールは多すぎると固まりにくくなるため、味とのバランス調整に腐心した。またタブレット特有の粉っぽさをなくすため、何度も試食しながら改良を重ねた。

花粉飛散拡大で製品化求める声大きく

べにふうき茶畑

べにふうき茶畑

かみかみべにふうきは2010年1月に初めてテスト販売を行った。地元百貨店やインターネット通販を通じ、べにふうき粉末緑茶スティックとかみかみべにふうきのセットを販売したところ、「中高年を中心に製品化を望む声が多かった」(同)と好感触を得た。2回目のテスト販売は今年2月。今年は花粉の飛散量が多いこともあり、反響は一段と大きかった。

べにふうきを使った飲料製品はすでにいくつか製品化されているが、タブレットは初めて。かみかみべにふうきははじめ固いが、唾液(だえき)と混ざると次第にガムのような弾力ある食感となる。かんでいるうちに成分が溶け出るため、花粉症以外に口腔(こうこう)衛生や口臭防止効果には飲料以上の効果が期待される。

義歯につかず、最後は飲み込める可食性ガムであるのも特徴。東京医科歯科大が歯周病やドライマウスへの効果を検証しており、「良い結果が得られている」(同)と自信を深める。今後、量産と販売体制を整え、12年度に売上高1億円を目指す。

コメント

多くの方にご賞味いただきたい

やまと興業・小杉昌弘社長

やまと興業・小杉昌弘社長

べにふうき茶葉を使ったガム感覚の機能性菓子「かみかみべにふうき」の商品化を目標に「農商工等連携事業計画」の認定を受け、サンプル配布やアンケートをしながら改良を重ねてきた。中高年の皆さまから商品化を望む声が多く、大学でのテストでも良好な結果を得た。商品化後は多くの皆さまにご賞味いただき、花粉症対策や歯周病予防、口腔ケアに役立てていただきたい。

連携体代表者の連絡先

会社名:やまと興業株式会社
住所:静岡県浜松市浜北区横須賀1136
電話:053-586-3111
URL:http://www.yamato-industrial.co.jp/