HOME > 事業を広げる > 農商工連携パーク

農商工連携パーク

認定事業計画の事例紹介

農商工等連帯促進法に基づき、国の認定を受けた事業計画申請事業者の活気ある声をお届けします。

静岡県

小型チーズ製造機を開発。富士宮発ナチュラルチーズを拡販へ

農業商業工業
中小企業者 大生機設株式会社
農林漁業者 有限会社井出種畜牧場

酪農家から相談される

チーズ製造機械

チーズ製造機械

大生機設(静岡市葵区、尾形昭生社長)は食品機械や厨房(ちゅうぼう)機器の設計・製作が主力だ。食肉や水産物の加工、総菜や菓子の調理、飲食店など納入先は幅広い。さまざまな機器類を通じて、これらの企業の合理化や省力化に寄与してきた。

同社が小型チーズ製造機の開発に着手したのは5年前。酪農業の井出種畜牧場(静岡県富士宮市)を経営する井出行俊社長からの依頼がきっかけだ。国内の牛乳消費量が伸び悩む中、余乳の有効活用が課題になっていた。

依頼を受けた当時は「チーズ製造機は欧州製の大型機械がほとんど。手軽に導入できる小型機がなかった」(尾形社長)という。そこで大生機設が井出社長の申し出を受けて開発に乗り出した。尾形社長と井出社長は「どうせ開発するなら、日本人好みの風味や食感を持ったチーズを作ろう」と意気投合。2009年度に農商工連携事業の認定を受けて、本格的な開発を始めた。

チーズ製造は、生乳を殺菌して濾過した後、乳酸菌を添加する。その後、凝固させて水分(ホエー)を抜き、練り上げ、成形、加塩といった加工工程を経る。

チーズの本場、欧州からの引き合い

同社の機械で作ったナチュラルチーズ

同社の機械で作ったナチュラルチーズ

良質な生乳は井出種畜牧場から供給される。素材の質は問題なかった。しかし、製造の各工程での微妙な調整がチーズの味や食感を左右する。両社はチーズのきめ細かさを実現する酸味バランスの最適化を求めて温度、量、時間、生乳の質などさまざまな条件について研究した。

その研究結果をもとに、生乳を加工して練り上げる機械「チーズバット」を作り上げた。さらに微妙な温度や湿度を調節できる熟成庫も完成した。

「徐々に軌道に乗り、成果が出ている」と尾形社長は手応えを感じている。大生機設が開発した小型チーズ開発機は、誰でも簡単に扱える点が好評で、すでに国内の酪農家や大手チーズメーカーなどに納入した。「最近は国内だけでなく欧州からの引き合いもある。将来の事業の柱となるようにまで育てたい」(尾形社長)と意気込む。

コメント

富士宮を世界に発信したい

大生機設・尾形昭生社長

大生機設・尾形昭生社長

井出種畜牧場と協力して、わさびやしょうゆなどにマッチする和食感覚のチーズ「富士山高原発ナチュラルチーズ」の商品化にも成功した。チーズを任意の形に成形する手動式の押出成形機も開発した。現在、井出種畜牧場のグループ会社で飲食料品の販売を手がける「いでぼく」のチーズ工房にこれらの製造機を設置し、ナチュラルチーズを生産している。早くチーズを拡販して、富士宮のチーズブランドを確立し、チーズを通して富士宮を全国に、世界に発信したい。

連携体代表者の連絡先

会社名:大生機設株式会社
住所:静岡県静岡市葵区新富町6丁目11番地の5
電話:054-251-2954
URL:http://www.taiseikisetsu.co.jp/