HOME > 事業を広げる > 農商工連携パーク

農商工連携パーク

認定事業計画の事例紹介

農商工等連帯促進法に基づき、国の認定を受けた事業計画申請事業者の活気ある声をお届けします。

大阪

農作物未利用部分のFD化で循環型社会目指す

農業工業
中小企業者 ブランケネーゼ株式会社
農林漁業者 有限会社紫竹カントリー
FD装置

FD装置

ブランケネーゼは2009年10月に紫竹カントリー(岡山県津山市)、津山農業協同組合(JA津山、同)と共同でフリーズドライ(FD)製法による農作物未利用部分の野菜パウダー製造と、それを使った加工食品の開発、製造、販売で農商工連携事業の認定を受けた。FD製法による山芋など野菜パウダーの製造ノウハウを持つブランケネーゼが、紫竹カントリー、JA津山と手を組んで農産物の収穫、採取、選別、摘果などの段階で発生する未利用部を有効活用し「循環型社会」の実現を目指すものだ。

30年前からFDパウダーに挑戦

ブランケネーゼは約30年前からFDによる山芋パウダー、さらには山芋パウダー入りお好み焼き粉やたこ焼き粉、練り製品、揚げ製品などを製造、販売している。今は未利用野菜として収穫時に田畑に残されるキャベツや白菜の鬼葉、間引き菜、間引きユズのような摘果残渣(ざんさ)、加工時の大根や山芋の皮、さらには規格外で流通しにくい魚類などのFD粉末化も試みている。

やり方は未利用野菜などを収集、分別し、FD工場で前処理、予備凍結した後、真空チャンバー内でFD化。これを粉砕してFDパウダーに仕上げる。熱変性のないFDパウダーは栄養成分を損なわない。山芋は熱を通すと固まってしまうが、FDパウダーにして水に溶かすと粘りけのある山芋に戻すことができる。通常は加熱や自然乾燥で粉にすると変色や消えてしまう食材も、それぞれが本来持つ色をほとんど維持できる。

アスパラガス、ブロッコリーのFD技術も確立

FD専門工場の作業風景

FD専門工場の作業風景

FD加工の対象として今回の農商工連携で取り上げたのはアスパラガスとブロッコリー。アスパラガスは硬くて食用に適さないため生産段階で切り落とされる下部(スカート部)。ブロッコリーも硬い茎根や脇芽の部分を利用する。ブランケネーゼはFD加工に先立つ前処理技術などの研究を進めるとともに、FD専門工場(津山市)へ新たな試作設備を導入してFD化に取り組んだ。

毎年夏へかけてのアスパラガスシーズン、秋から翌年冬にかけてのブロッコリーシーズンなど未利用原料の入荷を期してそれぞれのパウダー製品の開発に取り組み、事業開始3年目の11年度までにほぼ技術を確立している。
 この間に農林水産省などが主催する展示会や商談会に出品。実績のある山芋FDパウダーや試作中のクリやタケノコFDパウダーと並ぶ、アスパラガス、ブロッコリーのFDパウダーも出品。日頃接触しにくい大手ホテル、レストランなどのオーナーやシェフからソースやスープの緑色食材に使えないかといったヒントも得てきた。

試作中の緑のギョーザ

試作中の緑のギョーザ

このほか野菜アイスクリームや野菜ヨーグルト、野菜豆腐といったパウダーならでの使用が考えられる。販売面では山芋パウダーなどの既存流通ルートに加え、食品メーカーなどへの売り込みも計画している。
 あわせて漫画による、「小ロットでOK!!フリーズドライで目指せエコ&経費節減」などのPRパンフレットを用意しFD製法、FD加工の具体的内容やコスト、食材としての栄養面などの啓発活動を行っている。

助成金については、大型投資となるFD装置など設備面への適用は受けていない。装置を使ったFD開発製品を基本的に販売できないことがネックになっているためだが、展示会や営業PRなどについては積極的に助成を受けていく考え。本業で進めている事業と連携事業の成果を分けるのが難しくなっている現状もある。

コメント

緑のギョーザも展開

ブランケネーゼ・東忠男社長

ブランケネーゼ・東忠男社長

農商工連携事業の仕組みについては何度も議論させてもらった。担当者には失礼な点が多かったかも知れないが、徐々に我々が利用しやすい形になってきた。アスパラガス、ブロッコリーのFDパウダー事業もまだまだチャレンジの余地があり発展的に進めていきたい。一例だがこれらのパウダーをギョーザの皮に混ぜて緑色をしたギョーザの展開を考えている。具もウメ、タケノコ、ナットウなどの未利用果実や野菜、魚のFD製品などが使えればと思っている。FD技術はまだまだ広がっていく技術。今もいろんな食材のFD化について相談が持ちかけられており、新たな連携につながるかもしれないと期待している。

連携体代表者の連絡先

会社名:ブランケネーゼ株式会社
住所:大阪府池田市桃園1-3-13
電話:072-752-7731
URL:http://www.blankenese.co.jp/