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| 中小企業者 | 株式会社沖縄バヤリース |
|---|---|
| 農林漁業者 | 農事組合法人沖縄長寿薬草生産組合 |
沖縄の太陽の恵みをいっぱいに受けた「ハイビスカス花茶」。真っ赤な花びらをイメージしたパッケージのイラストは、沖縄出身の版画家、儀間比呂志の作品。
ほのかな赤い色とさっぱりとした飲み口。女性を中心にハイビスカス茶が静かなブームだ。現在、流通しているハイビスカス茶は、外来種のローゼルを原料としたものがほとんど。沖縄の在来種のアカバナーから作られた茶は見かけない。沖縄県内随一の飲料メーカーである沖縄バヤリースは、農林水産省の食料産業クラスター展開事業で、在来種のアカバナーを使った飲料を開発した。地元の植物から作ったおいしくて健康的な飲料を、沖縄から全国に広めたいとしている。
アカバナーは島に自生するハイビスカスのこと。台風や塩害など沖縄の厳しい気候条件に強いのが特徴。太陽の恵みを受けて、花びらは鮮やかな赤色で、ポリフェノールやビタミンC、クエン酸など身体に良い成分を多く含んでいる。こうした成分を摂取することによって、疲労回復、浄血、コレステロール降下などの効果が期待できる。カロリーゼロなので、美容や健康を気にする人にもうれしい飲料だ。
詳細な成分や効能については、現在、県内の研究センターにおいて調査中。また外来種との比較についても調査を進めおり、近く、データをまとめる予定である。
このアカバナーを使ったハイビスカス花茶は、市場に出回っているハイビスカス茶の多くが、乾燥茶葉を使用しているのに対して、乾燥した花びらのみを使っているのが特徴。花びらのエキスそのものだ。
沖縄在来種のアカバナーの花。さまざまな栄養素を多く含む
沖縄バヤリースは、沖縄県随一の飲料メーカー。多品種・小ロット生産が可能なラインを備え、沖縄ならではのトロピカルフルーツ果汁飲料や健康志向飲料など、数多くの飲料を供給している。今回連携する農事組合法人の沖縄長寿薬草生産組合は、古くから薬草について研究を重ねる農事組合。ハイビスカスについても長年、研究を続けてきた。
連携体はアカバナーを使って、さまざまな加工品の開発を進めている。現在、美容に効果のあるコラーゲンなどを添加して、女性をターゲットにした機能性飲料を計画中だ。
さらに2次加工品に利用できるパウダーやエキスの開発にも取り組んでいる。食品・飲料展に出品したところ、多くの食品関係者から、加工品や料理に使いたいと要望があったからだ。ケーキやアイスクリームなどのスイーツ、カクテルやジュースなど酒類や飲料、料理の素材や調味料として、さまざまな用途が見込めることから多くの食品関係者が興味を示した。こうした引き合いに対応して、同社は早急にパウダーやエキスを完成させたい考え。
ほのかな赤色のハイビスカス花茶。甘酸っぱくさっぱりとした飲み口
もともとアカバナーは、家屋や畑の防風林として植えられているほかは、これまで特に栽培されてはこなかった。自生の植物なので、外来種のローゼルに比べて強く、計画的な栽培を行ったことはないが、栽培はさほど難しくないと考えられている。
今後は、農地と生産農家の開拓が急務。現在、数件の農家がアカバナーの生産に興味を示している。また沖縄長寿薬草生産組合では、スタッフ数名が自然農法の研修に参加し、栽培や農法について勉強しているところだ。
地元の農家や組合と協力して、アカバナー初の計画的栽培を成功に導きたい。自生の品種の強さと、栽培技術の研究成果を活かして、質の高いアカバナーを安定的に確保できれば、事業拡大の可能性も広がる。同社の上間長恒社長は、将来、南城市を「ハイビスカスの里」にするのが夢と話す。
現在、土産物店や通信販売などで、「ハイビスカス花茶」の先行品をすでに発売しているが、女性客を中心として徐々に人気が高まっている。ユーザーの声や調査結果を反映させて、品質やパッケージについて改善を進めていく。
沖縄バヤリース・上間長恒社長
当社はこれまでに沖縄ならではの素材を使って、身体に良い飲料を多数手掛けてきた。まだ調査中だが、このハイビスカス花茶にもいろいろな効能があることが、間もなく実証されるだろう。
農地の開拓を進めるのが急務だが、生産農家の協力や沖縄長寿薬草生産組合の持つノウハウと、自生のハイビスカスの生命力の強さで、安定した栽培ができると確信している。
栽培を拡大して、将来は南城市を「ハイビスカスの里」にするのが夢のひとつでもある。
会社名:株式会社沖縄バヤリース
住所:沖縄県南城市大里字古堅1208
電話:098-945-3381
URL:http://www.okinawa-bireleys.co.jp/