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農商工連携パーク

認定事業計画の事例紹介

農商工等連帯促進法に基づき、国の認定を受けた事業計画申請事業者の活気ある声をお届けします。

大分県

下ゆで加工商品の開発・販売

農業商業
中小企業者 株式会社クローバー食品
農林漁業者 JAおおいた

国産農産物の安定供給

下ゆで野菜、豚汁の具

下ゆで野菜、豚汁の具

クローバー食品(大分県豊後高田市、鴛海良一社長、0978-24-0363)は、大分県産野菜を使って筑前煮や豚汁用の下ゆで加工商品を開発、全国の食品スーパーマーケットなどで販売している。鴛海社長は「近年は関東圏など都市部を中心に、料理にすぐ使える下ゆで野菜の需要が増えている」と話す。消費ニーズにこたえる新たなビジネスチャンスの広がりに、「生産農家の安定収入につなげたい」(鴛海社長)と意欲を燃やしている。

同社は1974年創業。国産や中国産タケノコなどの水煮加工商品を全国販売してきた。だが消費者の食の安全安心志向が高まる中、05年に農事組合法人JAPANクローバー(豊後高田市)を設立。本格的な農業参入を目指して、国産農産物の安定供給に乗り出した。

約8ヘクタールの自社農園ではタケノコやサトイモを試験栽培するほか、豊後高田市周辺農家と契約してダイコンやジャガイモなど10種類の野菜を生産している。採れ立て新鮮野菜の鮮度を生かすため、収穫した野菜は自社工場で皮むき、下ゆで加工を行って真空包装する徹底ぶり。08年からは下ゆで商品として、食品スーパーマーケットなどの青果物売り場からテスト販売を開始した。

ヒット商品に成長

集荷場に持ち込まれたタケノコを計量中

集荷場に持ち込まれたタケノコを計量中

現在同商品は年間約5億円を売り上げるヒット商品に成長。鴛海社長は「野菜を調理する際の面倒な皮むき作業を省き、生ごみ量を減らすことができる。調理時間を短縮したい共働きや、1人暮らしの消費者層などを中心に販売が伸びている」と分析している。また調理用途や調理時間を商品パッケージに記載。「分かりやすい一工夫が消費者の支持を得ている」(同)と誇らしげだ。

同社は食品の加工から販売まで一貫した生産体制を整え、全国に販売先を持つのが強み。今後需要に応じて原料となる県産野菜の取扱量が増加することを見込み、10年3月に大分県農業協同組合(大分市)と連携した。

鴛海社長は「農薬や化学肥料の使用量を極力少なくした安全安心の農産物生産は当然のこと。農家が市場に出荷できない規格外農産物などを加工することで、年間を通した農家の収入増につなげる」と話す。2年後には取扱量に応じて、契約農家の年収を約2倍に引き上げたい考えだ。

同社の10年8月期売上高は約23億円。新たに野菜に下味を付けた商品開発を進める一方、創業以来手掛けてきた水煮商品も順次、消費ニーズが高い下ゆで商品に切り替える計画を進めている。鴛海社長は「15年8月期は下ゆで商品で約50億円を見込んでおり、売上高約100億円を目指したい」と勢いに乗る。

コメント

消費者に喜ばれる商品開発

鴛海良一(おしうみ・りょういち)社長

鴛海良一(おしうみ・りょういち)社長

1人暮らしや忙しい共働き家庭が増加し、消費者が求める商品に対するニーズも変化したようだ。以前は青果売り場に並ぶ泥付きダイコンやゴボウと言えば、産地直送の新鮮さが消費者に喜ばれた。だが、現在は価格が幾分高くても面倒な野菜の皮むきを嫌い、下ゆでして料理にすぐ使える商品も売れる時代になった。加工商品となれば、青果市場で流通しない規格外農産物も利用でき、生産農家の収入も増える。今後も安全安心にこだわり、消費者に喜ばれる商品づくりを目指したいと考えている。

連携体代表者の連絡先

会社名:株式会社クローバー食品
住所:大分県豊後高田市玉津1544-3
電話:0978-24-0363