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農商工連携パーク

認定事業計画の事例紹介

農商工等連帯促進法に基づき、国の認定を受けた事業計画申請事業者の活気ある声をお届けします。

宮城県

地元の枝豆を使った新鮮なずんだ製品の開発

農業商業
中小企業者 有限会社パレット
農林漁業者 株式会社愛宕産土農場
ずんだのモンブラン「ズンブラン」

ずんだのモンブラン「ズンブラン」

黄緑色の色鮮やかなずんだ。茹でた枝豆をペースト状に擦りつぶしたもので、東北地方では古くから郷土料理に使われ親しまれてきた。近年、東北地方の物産展や土産物屋などを通して、ずんだは広く知られるようになってきたが、鮮度や原料の生産地などに凝ったものはなかなか見られない。
 宮城県栗原市の菓子小売業のパレットは、地元栗原産の枝豆を使って、新鮮なずんだのペーストを製造し、菓子などの加工品製造に着手した。

新鮮なずんだを使ったケーキとジャム

東北地方で古くから親しまれてきたずんだ料理。このところ、ずんだ餅を始めとした特産品が広く出回るようになったが、原料に価格の安い東南アジアや中国産の枝豆が使われることも少なくないという。

パレットでは地元で枝豆の生産を行い、収穫後すぐに一次加工し、独自の低温・真空加工技術を用いて、極めて新鮮なずんだを生産し、菓子などの製造に取り組んでいる。

最初に、農業を営む実家の畑で試験的に枝豆を栽培した。収穫後直ちに皮むきと茹であげの一次加工を行うことで、高い鮮度を維持する。その後、イタリア製の低温・真空調理機械を使って、低温で2次加工、ペースト状にする。低温で加工するので、色素や栄養素が壊れることなく、格段に新鮮なペーストが完成した。鮮やかな緑色に枝豆の新鮮な香り、味は豆本来の風味がしっかりしていて甘みも強い。さらに賞味期間も長く、最長60日間、新鮮な風味を保つことができる。

このペーストに生クリームを加え、ずんだのモンブラン「ズンブラン」が誕生した。ペーストに練乳を加えた「ずんだジャム」も製造した。枝豆の収穫量が限られていたため多くは製造できなかったが、新鮮な枝豆の風味がするスイーツは、評判を呼びすぐに完売した。

地元栗原市の枝豆を原料に

ずんだのジャム

ずんだのジャム

栗原市は地元の農林水産物を生かした、安全で美味しい製品16品目に対して「栗原ブランド」を認定。同社のずんだジャムもこれに選ばれた。

年間を通してずんだのスイーツを提供するためには、枝豆の安定した収穫が必要だ。地元の枝豆農家を探していたところ、実家で枝豆の栽培中に、畑を見に来た枝豆農家がいたことがわかった。名前も住所も分からなかったが、地元の農家をあたり、間もなく確認が取れた。今事業で連携体として参加する愛宕産土農場だ。

ずんだの加工品製造に向けた枝豆の生産に意欲的で、収穫所に一次加工の設備を用意した。産地で収穫後すぐに加工することで、鮮度の高い加工品を製造することができる。


空港での販売で遠方顧客を獲得

愛宕産土農場の枝豆畑

愛宕産土農場の枝豆畑

ずんだペーストを作る上で苦労したのが、水分量の調整だ。水分量が多いと日持ちが難しくなる。なめらかさを実現しながら、日持ちさせる加工に最も苦労したという。

今期は、ケーキやジャムのほか、ずんだペーストを挟んだ調理パンとシュークリームを製造した。来期からはチーズケーキや洋風もなかなど、新規商品の製造も計画している。

新規の販路開拓にも積極的に取り組む。同社の直販店のほか、道の駅や土産物店、新幹線駅構内や空港内の店舗での販売に向けて、現在、各方面と交渉中だ。

「駅や空港内で販売することで、遠方にも顧客を広げたいと考えている。既存の土産品のずんだしか知らない人たちに、新鮮なずんだを味わってもらいたい」(高橋寛社長)。  新鮮なずんだ製品の登場によって、ずんだ本来の魅力を広め、地元ブランドの認知度アップを期待している。

コメント

新しい製品と販路に期待

パレット・高橋寛社長

パレット・高橋寛社長

ずんだ餅の認知度が高まる一方で、新鮮なずんだを使った製品が少ないと感じていた。そこで、枝豆の栽培からペースト加工、製品作りに着手し、新しい製品の開発に取り組んだ。今回、限られた量ではあったが、製品の評判は上々で、また熱心な生産農家と連携したことで、今後の拡販に大きな手応えを感じている。
 来期は新規の製品開発や販路開拓に力を入れて、新鮮なずんだをより多くの人に楽しんでもらえるよう努めたい。

連携体代表者の連絡先

会社名:有限会社パレット
住所:宮城県栗原市築館伊豆4-7-15
電話:0228-22-8010
URL:http://www.palette-b.co.jp/index.htm