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農商工連携パーク

認定事業計画の事例紹介

農商工等連帯促進法に基づき、国の認定を受けた事業計画申請事業者の活気ある声をお届けします。

石川県

未利用海産物を活用した「じわもんおかき」

漁業商業工業
中小企業者 株式会社オハラ
農林漁業者 株式会社ジェファ

こんにゃく製造技法で菓子作り

海産物独特の風味を持った「じわもんおかき」

海産物独特の風味を持った「じわもんおかき」

オハラ(金沢市、小原繁社長、076-288-6572)は、こんにゃく、くずきり、ゼリー、プリン、米菓などの製造・販売を行っている食品メーカー。JFいしかわ(石川県漁業協同組合)の関連会社であるジェファと連携し、加賀、能登、金沢の港で水揚げされるブランド海産物を原材料にした菓子を商品化し、話題となった。海産物をもち米に練り込んだ“おかき”で、現在、コンビニなどへの販路開拓に取り組んでいる。

オハラは1959年、金沢市内でこんにゃく専門の製造会社として設立。夏期にはどうしてもこんにゃくの需要が落ち込むことから、その間の工場の稼働率を維持させるため、93年にこんにゃく製造の技法を応用し、くずきりやゼリーなど菓子製造を開始した。

同社では、くずきりやゼリーの原材料に全国各地の特産品である果実を使い、柚子レモン味、梅味など清涼感のある味付けをして商品化。大手スーパーでヒット商品となった。その後同社の作る菓子は評判となり、有名な洋菓子店からもゼリーのOEM(相手先ブランド)による生産を依頼されるようになった。異業種だった菓子作りに自信を得た同社は次のステップとして、菓子の自社ブランドの確立を目指した。

自社ブランド確立へ

菓子業界への本格参入を果たした03年のある日、大阪の有名なパティシエが同社を訪問。そのパティシエと小原社長は、食材を探すために地元でブランド野菜を栽培している農家を訪れた。そこで二人は、規格外のブランド野菜が廃棄されている実態を目の当たりにした。

農家には小さかったり曲がっていたりと、形が悪いことで売り物にならない野菜がたくさんあることを知り、小原社長は規格外の食材を活用した菓子づくりを思いつく。そして捨てられる運命にあったさつま芋を同社が加工し、パティシエがスイートポテトにして大阪で販売すると瞬く間に売れたという。農家、加工業者、菓子店、顧客の皆が笑顔になる最高の結果だった。07年には「五郎島金時さつま芋プリン」なども商品化した。

規格外の海産物の活用

さらに小原社長は地域活性化支援事務局からの情報でジェファが、金沢港などで水揚げされた規格外の海産物に値が付かず、安値で叩き売りされていることに頭を悩ませていることを知る。そこで同事務局の仲介によりジェファと交渉し、規格外の海産物の活用を図ることで連携することにした。小原社長が考えたのは石川県内の港で水揚げされる足の折れた香箱ガニ、サイズの小さな甘エビ、堅いワカメの茎、共食いで傷付いたイカといったブランド食材の規格外品をパウダー化し、かきもちに練り込むこと。この考えのもとで誕生したのが「じわもんおかき」だ。

「じわもんおかき」は、海産物の独特な風味を持った商品で、09年に金沢駅や小松空港の売店で販売を開始。石川県の土産品として、好調な売れ行きを続けている。現在、インターネットのほかコンビニなどへも販路を拡大中。規格外の海産物は、オハラにとっては新しい菓子を開発するための食材となり、ジェファにとっては「努力が無駄にならない」と漁業者のモチベーション向上につながっている。今後「じわもん」にこだわり、多くの人が笑顔になる商品づくりを進めていく考えだ。

コメント

「4ツの笑顔プロジェクト」を推進

オハラ・小原繁社長

オハラ・小原繁社長

「じわもん」とは、金沢の方言で地元の食材を使った食べ物のこと。これからも北陸のブランド食材を活用し、全国の人たちに現代のライフスタイルに合うような菓子を提案していきたい。そして、当社では『4ツの笑顔プロジェクト』と銘打ち、引き続き、農・漁業者、製造者、販売者、消費者らの皆が喜ぶ事業体を確立していく方針だ。

連携体代表者の連絡先

会社名:株式会社オハラ
住所:石川県金沢市柳橋町甲14-1
電話:076-288-6572
URL:http://www.ohr.co.jp/