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農商工連携パーク

認定事業計画の事例紹介

農商工等連帯促進法に基づき、国の認定を受けた事業計画申請事業者の活気ある声をお届けします。

北海道

モチモチ食感の大豆粉入り北海道生ラーメン

農業商業
中小企業者 株式会社MOVE
農林漁業者 有限会社余湖農園
大豆粉を配合した「生ラーメン」

大豆粉を配合した「生ラーメン」

化学肥料、農薬の使用量を減らした特別栽培法

札幌市内中心部から車を走らせることおよそ1時間。千歳市との中間に位置する恵庭市内に、東京ドームの12倍にあたる約54ha(540,00m2)もの広大な経営面積をもつ余湖農園がある。40品目以上の野菜が化学肥料、農薬の使用量を減らした特別栽培法で作られている。現在の主な販路はコープさっぽろなどのスーパーマーケットが主流で、農協を経由しない産直方式で流通する。

「つくる農業から売る農業へ」(余湖智代表)。余湖農園は特別栽培を始めた15年ほど前から産直の形を採用しているが、4月S12月の収穫期が終わった冬季は売り上げが減少する。こんな経営課題をクリアするために、規格外の農作物を活用した加工品を手がけるなど工夫を積み重ねている。ニンジン、トマトなどのジュース類やジャムのほか、消費者が家庭で簡単に作れて「リピーターが多い」という豆腐キットなど数多い。

「これ、食べてみてください」。余湖農園の余湖智代表は透明の袋に入った生ラーメンを手渡してくれた。パッケージには「農商工連携事業 認定 余湖さん家の大豆粉入り 北海道生ラーメン」の文字。2008年秋に試作品が完成し現在、札幌市内の一部で販売している。見た目は市販の生ラーメンと違いは感じられない。「食べ方」の欄を参考に2分半ほど熱湯でめんを茹で、スープを溶かして食してみた。モチモチとした弾力感があって強い歯応えがある。この独特の食感が大豆粉入り生めんの特徴だ。

「食感とともに大豆粉をプラスしたのが、この生めんのポイント」と余湖代表。「大豆粉をめんに配合することで栄養分の大豆タンパクやイソフラボン、食物繊維も同時に摂取できます」。めんの原料になる小麦や大豆は、もちろん自らの農園で特別栽培したものだ。

09年末発売予定で順調に進む

特別栽培した農産物の加工品

特別栽培した農産物の加工品

「これまでの加工品を合わせた複合的な商品になる」。余湖代表が手がけてきた加工品のノウハウを活かして取り組んでいる「大豆粉入りのラーメン」の開発は、2008年11月に認定を受けた。余湖農園と食品卸売業のMOVE(札幌市清田区)が中心となって活動を展開。大豆や小麦、野菜など農園で栽培する道産食材の利用拡大と農業者の経営安定化、そして大豆を活かした「北海道恵庭発のブランド」の確立を狙う。

特徴である「食感」は、小麦と大豆粉の配合率にかかっている。多くても、少なくてもだめ。微妙な配合率は「MOVEにノウハウがあった。試食などアンケートを通して今の数値に落ち着いた」と独特のシコシコ感を出すために試作を重ねた。この生めんの用途はラーメンのほか、食感を活かして冷麺などへの応用展開を視野に入れる。

小麦の収穫は8月。大豆粉生ラーメンの本格的な販売時期は09年末を予定する。「前のめりになるくらいの気持ちを抑えてやっている」と、事業計画は順調に進んでいるようだ。今後は発売に向けて「何ができるか」をもう一段追求しながら、改良を加えていく。同時にパッケージなど売るための工夫を重ねて、ゆくゆくは「ラーメンスープや具材の乾燥野菜も自前でやっていきたい」と話す。

「発売当初は道内の道の駅などからスタートして、3年後をめどに全国のデパートに置けるように育てて『おらが町、恵庭産のラーメン』を全国に広げていきたい」と夢はふくらむ。

コメント

おらが町、恵庭産ラーメンに育てる

余湖農園・余湖 智代表

余湖農園・余湖 智代表

経済環境が急変する今、農産物の生産者として『何かやらなければ』との思いがあった。農業経営を多面化し、安全・安心な商品をいかに消費者に届けるか。生産者だけでは難しい。レシピ開発、販路の確保、PRのノウハウなど各分野のプロフェッショナルが必要になる。みんなの知恵とノウハウを集めた『大豆粉入り北海道生ラーメン』。今年が本格的な活動スタートの年、本番はこれからだ。大豆粉入り生めんの発展可能性は十分にある。北海道恵庭市発のヒット商品を生み出したい。

連携体代表者の連絡先

会社名:有限会社余湖農園
住所:北海道恵庭市北島36
電話:0123-37-2774
URL:http://www8.ocn.ne.jp/~global/