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農商工連携パーク

認定事業計画の事例紹介

農商工等連帯促進法に基づき、国の認定を受けた事業計画申請事業者の活気ある声をお届けします。

愛媛県

「飲みにくい」を克服し、青汁の新たな可能性を切り開く

農業商業工業
中小企業者 有限会社遠藤青汁、森文醸造株式会社
農林漁業者 藤岡清一
食物繊維やミネラルが豊富な青汁

食物繊維やミネラルが豊富な青汁

青汁は食物繊維やミネラルが豊富で、体に良いことは一般的にも知られている。しかし、独特の喉ごしや臭いなどから「飲みにくい」というイメージがあり敬遠されがちだ。愛媛県内で青汁の宅配事業を手掛ける遠藤青汁の中井英明社長は「販路拡大のためには、こうしたイメージを払拭(ふっしょく)し、新たな飲み方を提案する必要がある」と、青汁を使った新しい商品開発を目指し、2005年から連携パートナーを探し始めた。

トマト酢との出会い

トマト酢と青汁をブレンドして生まれた「青いトマト酢」

トマト酢と青汁をブレンドして生まれた「青いトマト酢」

相談に通い詰めたのが、中小機構四国の松山オフィスや愛媛県産業技術研究所だ。「懲りずに何度も紹介してもらった」と中井社長が言うように、食品メーカーなど数社と連携を模索し、一度は商品化寸前まで進んだ話もあった。こうして連携先を求める中で出会ったのが、愛媛県内子町で創業100年以上の歴史を誇り、みそやしょうゆ、食酢などを製造する森文醸造だった。

森文醸造は昔ながらの伝統にこだわる一方、商品開発にも積極的な企業で、これまでも醸造技術を生かしたみそやしょうゆの新商品、おいしい酢卵などを開発している。2011年1月にはトマトを発酵させた「トマト酢」を開発した。トマト酢は、道の駅「内子フレッシュパークからり」(愛媛県内子町)に商品を納めていた森文醸造が、同施設でトマトを販売していた内子町のトマト生産農家の藤岡清一さんから「作りすぎたトマトを使った新たな加工品はできないか」と相談を受けたのがきっかけ。青汁と同じように飲みにくいという課題があり、森文醸造は商品展開や販売方法を模索していた。

遠藤青汁から連携の話があったのは、まさにそんなタイミング。両社は協議を重ね、お互いの飲みにくいもの同士をブレンドして飲みやすい新商品を開発しようと、11年6月から本格的な商品開発を開始した。

青汁とトマト酢で青いトマト酢

本社敷地内で青汁ショップも運営

本社敷地内で青汁ショップも運営

こうして両社のトマト酢と青汁をブレンドして生まれたのが「青いトマト酢」。飲みやすいようにゆずや甘酒の麹(こうじ)、アセロラ果汁などを加え、単体では飲みにくいという課題をブレンドすることで解消した。「青汁と聞くと、飲みにくいと敬遠されてしまう」(中井社長)ことから、あえて商品名から青汁を取り除くなどネーミングにも工夫を凝らした。11年10月から発売し、1本360ミリリットル入り1890円。水や湯、牛乳、豆乳などで4倍に薄めて飲用する。

連携はさらに進展しつつある。トマト生産農家の藤岡さんは、トマト酢の原材料になる加工用の完熟トマトを生産、供給する。森文醸造が「青いトマト酢」の製造、遠藤青汁が商品企画と販売を担当する。これに「内子フレッシュパークからり」と遠藤青汁高知センターが加わる。

「内子フレッシュパークからり」は、藤岡さんの生産したトマトを、トマト酢の原料となるトマトピューレに加工し保管。遠藤青汁高知センターは青汁の原材料となるケールの栽培と青汁の製造を行う。販路は遠藤青汁のこれまでの宅配ルートや販売店網を活用する。また宅配事業で蓄積した顧客データを生かした市場調査により、市場ニーズに合った商品企画を行う計画だ。

コメント

青汁を多くの人へ届けたい

遠藤青汁・中井英明社長

遠藤青汁・中井英明社長

「青汁」と「トマト酢」という飲みにくいもの同士から、飲みやすい新商品が生まれた。連携から半年足らずで新商品を発売できたのは、森文醸造さんがこれまで蓄積されてきた研究開発に関するノウハウが大いに生かされたと感じている。これをきっかけに、青汁をより多くの方に飲んで頂ける機会が増えることを期待している。
 初年度は1700本の販売が目標。今後は病院食・介護食向けに、ゼリー状の商品開発を2013年の商品化を目指して進めたい。

連携体代表者の連絡先

団体名:有限会社遠藤青汁
住所:愛媛県松山市古川北4-9-25
電話:089-969-1200
URL:http://www.aoshiru.co.jp/