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農商工連携パーク

認定事業計画の事例紹介

農商工等連帯促進法に基づき、国の認定を受けた事業計画申請事業者の活気ある声をお届けします。

奈良県

地元素材の効能に着目して町ぐるみで、食の安全・安心のフロントランナーに取り組む

農業工業
中小企業者 有限会社ベジ&フルあきた
農林漁業者 有限会社栄物産

山菜の健康効果に着目

コハゼ(左)、コゴミ(右)の粉末カプセル

コハゼ(左)、コゴミ(右)の粉末カプセル

秋田県小坂町のベジ&フルあきたの香味オイルは、原料生産から最終製品加工までを一貫して地域内で手掛けた製品。北秋田市の園芸業者・栄物産が生産した山菜のコゴミやコハゼなど、地元の原料を使っている点も特徴だ。

ベジ&フルあきたは、乾燥・粉末加工を手掛ける食品メーカー。合成添加物を使わずに、比内地鶏や辛み大根などの地域素材の色合いや味わいを活かして加工する技術をもつ。08年春、青澤久夫社長は栄物産から「規格に合わず出荷できないコゴミを粉末化できないか」と商品開発を持ち掛けられた。栄物産は農薬などの使用量を最低限に抑えた農作物栽培に取り組んでおり、コゴミの生産量では日本有数だ。

コゴミは、抗酸化作用のあるポリフェノールが多く含まれている山菜の一種。建設業者などを中心に、機能を活かした地域の特産品にしようという動きがあり、栄物産はすでに化粧品や石けん、サプリメントを開発した。ベジ&フルあきたと栄物産は08年に秋田栄養短期大学の協力を得て、コゴミの生活習慣病予防効果について共同調査研究を実施し、血糖値の抑制やストレス軽減、整腸などの機能性を確認した。

地元産による製品で差別化を

実は、青澤社長は小坂町からも商品開発の相談を受けていた。05年、小坂町は減反対策として菜の花生産の奨励に乗り出した。小坂町産菜の花のみで作られた菜種油「菜々の油」は香りがよくさっぱりとした味わいで引き合いが増えており、町では生産拡大にあたり「菜々の花を使った加工品を作ってほしい」とベジ&フルあきたに依頼した。

香味オイル

香味オイル

効能が認められた地元の農作物を組み合わせれば体にやさしく、トレーサビリティが確立された商品が生み出せるのでは―。青澤社長が思いついたのが「香味オイル」と「ドレッシング」。香味オイルは「シリーズ化して販売した方が商品として厚みが出るうえ、並べた時に綺麗」と「ドライトマト・ガーリック」「キャロット・ガーリック」など6製品を08年9月に発売。「イタリアのオイル料理にはニンニクが使われる。それなら最初から入っていれば便利では」との発想で、すべての商品にニンニクが含まれているのが特徴だ。

秋田・青森のニンニクや栄物産のバジル、鹿角産トマト、乳化剤として使う大豆も秋田産というように、徹底して地域の農作物を活用した。すでに秋田県の駅構内や特産品店、関東のスーパーで販売しており、業務用の展開も計画中。ドレッシングに関してもオイル主体の液状分離タイプと山菜主体の乳化タイプの2種類を売り出す予定だ。

加工で地域の農作物活用の幅を広げる

青澤社長はかつて農協の職員だった。「加工によって、地域の食べ物の新しい味わい方を提案したい」と05年にベジ&フルあきたを設立。地域ブランド創出をめざし、大手メーカーが手掛けない小ロット製品を積極的に手掛ける。パウダーやレトルト加工することで農作物の活用の幅が広がり安定供給も可能になる。今回の連携を弾みに、今後も地域ブランド商品創出に邁進する構えだ。

コメント

消費者が納得する高付加価値製品をつくる

ベジ&フルあきたの青澤久夫代表取締役社長

ベジ&フルあきたの青澤久夫代表取締役社長

専門家の指導を仰いだり展示会に出品したりして販路開拓を進める予定だ。他社と似た製品を出すのではおもしろみがないし、価格では大手メーカーに太刀打ちできない。『体に良い』などの理由を示し、高くても納得してもらえる製品を作る。本事業を通じて高付加価値製品を求めている層を把握して販売ルートを開拓し、自社製品を提案していきたい。

連携体代表者の連絡先

会社名:有限会社ベジ&フルあきた
住所:秋田県鹿角郡小坂町小坂字上前田4-5
電話:0186-30-7887
URL:http://www.vegefru-akita.jp/