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農商工連携パーク

認定事業計画の事例紹介

農商工等連帯促進法に基づき、国の認定を受けた事業計画申請事業者の活気ある声をお届けします。

愛知県

知多牛をレトルト化して全国に発信

農業商業
中小企業者 株式会社山田家
農林漁業者 愛知県酪農農業協同組合
試行錯誤の末に完成した「知多牛のビーフシチュー」

試行錯誤の末に完成した「知多牛のビーフシチュー」

目指すのは日本一のブランド牛―。愛知県の南西部に位置する知多半島は、温暖な気候と豊かな自然に恵まれ古くから酪農が盛んに行われている。ここで生まれ育った「知多牛」は、柔らかな肉質と、オレイン酸を豊富に含んだうまみのある味が特徴だ。

しかしながら、知多牛はブランド名がついてまだ4年と新しいブランド牛だ。そのため、他のブランド牛に比べると知名度に欠けるという課題もあった。

知多牛を全国に発信

2004年、中部国際空港の開業を1年後に控え、知多半島で和洋食レストランを展開する山田家(愛知県半田市、山田巌社長、0569-28-2126)の山田社長は、空港内に出店するレストランの目玉になる食材を探していた。

その最中に愛知県酪農農業協同組合が飼育する知多牛に出会い「地元にこんなにおいしい食材があったのかと衝撃を受けた」(山田社長)。そこで、すぐさま知多牛を使ったシチューを、レストランの主力メニューにすることを決めた。

同時に、山田社長は「多くの人が訪れる空港という立地を生かし、知多牛のおいしさを全国に向けて発信したい」という思いを持つ。そして、ビーフシチューを土産にできるよう、レトルト食品の開発に着手した。その時に同社が最も重視したのは“本格的”と感じる味づくりだ。

だが、開発は難航。レトルト食品は製造の過程で、高温で加熱殺菌するため風味が飛んでしまう。「味を損なうことなく殺菌しなければならず、納得のいく味にならなかった」(同)と振り返る。ひとつの塊が約80グラムという肉の大きさも、レトルト食品の製造機械のパイプを通らないという問題が発生した。

おいしさの秘密は良い素材

本格的な味が自慢

本格的な味が自慢

いくつか課題はあったものの、試行錯誤の末、加熱殺菌時の最適な温度や時間を割り出すことに成功するなどし、デミグラスソースの風味と塊の肉のうまみを生かした満足のいく商品が完成した。早速、07年11月から空港のレストランで土産として売り始めた。それが「知多牛のビーフシチュー」だ。

この商品は1個が2人前にあたる450グラム入りで、2500円と高額ながら、山田社長がこだわった本格的な味が人気を呼び、販売は好調に推移。現在はインターネットと一部百貨店にも販路を拡大し、贈答品などとして売り上げを伸ばしている。

おいしさの秘密は素材の良さ。山田家は愛知県酪農農業協同組合と連携し、素材の知多牛を、種付けから肉牛になるまで一つの農家で一貫生産している。その農家で牛の飼育方法を共同研究し、さらに牛の個々の性質に合わせて調整することで、良質の肉の生産と入手を可能にした。

最近では知多牛を扱う飲食店も増え、知多半島でも知多牛のブランドが浸透しつつある。「知多牛を地域の人が誇れるブランドとして育て上げるのが夢」と語る山田社長。今後もビーフシチューの販売を柱に、知多牛をアピールし、全国での知名度向上を図っていく考えだ。

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連携体メンバー一体でPR

山田家・山田巌社長

山田家・山田巌社長

知多牛はまだまだ知名度こそ低いが、味の良さは他のブランド牛に負けないと自負している。種付けから一貫生産している愛知県酪農農業協同組合と、飲食店の我々が組むことで、消費者に安心、安全に知多牛を届けられるのが強みだ。知多牛の飼育農家は若い人が多い。彼らが将来明るい展望を描けるようにするためにも、連携体の構成メンバーが一体となって、知多牛をPRしていきたい。

連携体代表者の連絡先

会社名:株式会社山田家
住所:愛知県半田市稲穂町1の49の2
電話:0569-28-2126
URL:http://www.yamadayabell.co.jp/