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農商工連携パーク

認定事業計画の事例紹介

農商工等連帯促進法に基づき、国の認定を受けた事業計画申請事業者の活気ある声をお届けします。

愛知県

生産額全国1位の豊橋産青じそを活用した寄せ豆腐

農業商業工業
中小企業者 株式会社寺部食品
株式会社T.M.Lとよはし
農林漁業者 豊橋温室園芸農業協同組合
「青じそ寄せ豆腐」

「青じそ寄せ豆腐」

地域に根付いた豆腐づくり

愛知県豊橋産の青じその生産額は全国1位と県内屈指の特産品だ。この青じそを活用した「青じそ寄せ豆腐」を提供しているのが寺部食品だ。同社は「地産地消」をモットーに、愛知県産の大豆を使って豆腐づくりに専念している老舗だ。丁寧に作られた豆腐は地元住民からの評価も高い。創業から60年の節目を迎えた同社。青じそ寄せ豆腐を目玉に据え、地域に根付いた豆腐づくりを地道に推し進める考えだ。

「出荷できない規格外の青じそを有効活用できないか」。ある生産者からこう悩みを持ちかけられた寺部幸祐社長は、規格外の青じそを豆腐に混ぜ込むことで、新商品として販売できないかと考えた。これまで大きすぎたり、形が悪いといった規格外の青じそは出荷できず、すべて廃棄しており、有効な活用法がなかったという。

青じそは豊橋温室園芸農業協同組合が生産する新品種の「愛経1号」を採用した。香りがよいのに加え、害虫に強く、少ない農薬で栽培できるのが特徴だ。この青じそをT.M.Lとよはし(豊橋市)が持つソフトスチーム加工と呼ばれる独自技術でペースト状にし、豆腐に混ぜ込む。

ソフトスチーム加工は、もともと早稲田大学のベンチャー企業T.M.Lが持っていた技術。この技術を活用し、地域振興に貢献しようと地元企業などが設立したのが、T.M.Lとよはしだ。

同加工は95度C以下の低温水蒸気で加熱する。食材の細胞破壊や酸化を防ぎ、栄養素を損なわずにペースト加工ができるのが強みだ。ペースト状に加工した青じそは豆腐の中に混ぜ合わせた際、均一に広がり、風味豊かに仕上がる。さらに冷凍すれば1年間は保存ができ、使い勝手がよい。

試行錯誤の上に

寺部食品で豆腐の消費動向を調査したところ、豆腐を食べる頻度は女性の方が男性より多いとの結果が出た。また「豆腐を食べる頻度は増えている」と回答した女性は男性を上回っていることがわかった。この結果、女性をターゲットに商品開発を進めることにした。

商品化への道のりは平たんではなかった。寺部社長は青じその風味を大切にし、大豆の甘み、プリンのような食感を出すことに力点を置いた。このため、最適な豆乳の温度やペーストの量、攪拌するタイミング、凝固熟成する時間などを探るために試行錯誤を繰り返した。発売にこぎ着けたのは開発着手から半年たった2009年4月。

一丁の価格は315円と通常の豆腐に比べて割高だが、健康志向の高い女性を中心に高い支持を得た。1万丁以上の大口受注も獲得し、現在のところ売れ行きは計画通り。課題は販路の確保。今後も地元機関と連携を密にするとともに、ホームページを通した販路拡大にも挑戦していく。

コメント

「青じそブランド」の普及拡大狙う

寺部食品・寺部幸祐社長

寺部食品・寺部幸祐社長

「豊橋産の青じそ」の認知度をさらに向上させたいとの思いから「青じそ寄せ豆腐」を開発した。社内で大豆から豆乳を作り出した後、豆乳を凝固し、豆腐を作るという一貫体制が整っているため、新商品の開発はスムーズに進んだ。今後は女性に受け入れやすいパッケージデザインに変更し、女性客の囲い込みを加速する。価格の改定や青じその油揚げ、豆乳など商品ラインアップの拡充などで、「青じそブランド」の普及拡大を狙う。

連携体代表者の連絡先

会社名:株式会社寺部食品
住所:愛知県豊川市蔵子7-16-6
電話:0533-86-2554
URL:http://www.terabe.net/