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農商工連携パーク

認定事業計画の事例紹介

農商工等連帯促進法に基づき、国の認定を受けた事業計画申請事業者の活気ある声をお届けします。

愛知県

餌と鮮度にこだわったブランド卵

農業商業
中小企業者 株式会社太田商店
農林漁業者 有限会社杉山ポートリー
地元養鶏業者と共に生産するブランド卵「ランニングエッグ」

地元養鶏業者と共に生産するブランド卵「ランニングエッグ」

こだわった良質な卵を作りたい−。太田商店(愛知県岡崎市、太田直樹社長、0564-51-9703)は地元養鶏業者と一緒にブランド卵「ランニングエッグ」を生産する。ごはんに生でかけておいしい卵だ。卵をかけるを“かけっこ”のランニングに掛けた名前。同社の卵直売所には、新鮮な卵を求めて毎日250人程度の客が来店する。配達先も300軒を越えた。

養鶏農家の高齢化、廃業に対応

飼料卸販売が主力の同社が、ブランド卵の構想に着手したのは10年ほど前。取引先の畜産や養鶏農家は一部で大規模化する一方、高齢化や後継者不足で廃業するところも多く、飼料の需要が減退していた。
 「生き残るため地域の農家と力をあわせブランド化を図る」(原祥雅専務)。目指したのは昔、家庭で毎朝とれた新鮮な卵。そこで餌の取引で30年の付き合いがある養鶏農家の杉山ポートリー(愛知県西尾市)とブランド卵の生産に取り組んだ。
 鶏に与える餌は遺伝子組み換えをしていないトウモロコシ、良質な大豆から作ったきなこ、ハーブなどを配合して開発。これを飼料メーカーに作ってもらう。良い材料で作るため餌の値段は高いものの、卵は“黄身が濃厚”と好評だ。養鶏場には餌を買ってもらうが、同社が卵の全量を高く買い取る仕組みで、「安心して卵作りに専念してもらえる」(原専務)。

産卵時期や集卵日で差別化

飲食もできる直売所

飲食もできる直売所

ブランド化に向けトレーサビリティーと鮮度でも差別化を図った。鶏の一般的な産卵期間は生後150−700日。その期間のうち一番おいしい卵を産めるのが同220日−420日とされており、この期間に産んだ卵のみをランニングエッグに認定している。ゲージごとに鶏の日齢を管理し、卵を産んだ日齢を識別する。
 さらに集卵にもこだわる。通常、養鶏場での集卵は午前中だけの場合が多いが、夕方にも行い産卵日を管理する。その卵を翌日に包装し店頭に並べることで、産卵後3日以内のものだけを店頭販売する体制を確立した。

直売店で卵がけご飯を提供

地元のスーパーとも取引を始めたが、バッグヤードへの納品ではなく店頭への納品が条件だ。ほぼ完売するが、残った卵は自社で回収する。手間もかかるが、「安心して買ってもらえる卵」(同)のため努力を惜しまない。
 今年の2月には直売所に飲食スペースを新設した。20席ほどの店内で卵かけご飯のほか地元の地域資源である地鶏「岡崎おうはん」の肉を使った親子丼も出す。今後さらに事業拡大するには、卵の配達時の効率化とともに工場レイアウトの見直しや包装工程の設備増強も必要になるが、「数年後には直売店を3店舗に拡大したい」(同)と意気込む。

コメント

知ってもらう努力を継続

太田商店・原祥雅専務

太田商店・原祥雅専務

消費者に新鮮でおいしい卵を届けたいとの思いで始めた。取り組みが消費者に伝わるよう努力している。消費者に知ってもらわなければ買ってもらえないからだ。認定を受けたおかげで認知度もあがった。販路の紹介だけでなく、展示会への参加などでも支援を受けている。今後もブランドのコンセプトを守りながら販路開拓に力を入れる。愛知県の三河地方で卵といえばランニングエッグという状況を作りたい。

連携体代表者の連絡先

会社名:株式会社太田商店
住所:愛知県岡崎市福岡町北裏25−2
電話:0564-51-9703
URL:http://www.ohta-shouten.co.jp/