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農商工連携パーク

認定事業計画の事例紹介

農商工等連帯促進法に基づき、国の認定を受けた事業計画申請事業者の活気ある声をお届けします。

愛知県

赤いハート型の実がなる木をブランド商品に

農業商業
中小企業者 株式会社ブランディング
農林漁業者 澤田農園

「小さな幸せ」のプレゼント

「小さな幸せ」という花言葉があるハートツリー

「小さな幸せ」という花言葉があるハートツリー

ブランディング(愛知県半田市)は、ハート形の赤い実がなる木「ハートツリー」を販売している。見た目のかわいらしさに加え、手軽に栽培できる点が特徴だ。「小さな幸せ」という花言葉がある同商品は、誕生日や記念日などイベント時のプレゼントとして幅広い層の顧客から人気を博している。

ハートツリーは沖縄県や中国、台湾などが原産の「はりつるまさき」と呼ばれる樹木の一種。常緑低木で多年草のため、毎年少しずつ成長し、5年程度で約50センチメートルの高さまで育つ。1年のうち、7月頃から翌年1月頃まで大きさが直径約7ミリメートル程度の赤い実をつける。
 栽培方法は日光の当たる場所に木を植えた鉢を置き、土が乾いたタイミングで水をあげれば良い。必要に応じて市販の肥料を与えれば成長するため、植物を育てるのが不慣れな人でも簡単に栽培できる。

ハートツリーを生産するのは澤田農園(愛知県常滑市)。はりつるまさきは元々実が丸く、時折ハート形の実をつける木だった。そこで同農園はハート形の実がなる木を選び出し、挿し木するなど常にハート形の実がなるよう品種改良を重ねた。10年以上の歳月をかけ、07年に同商品の開発に成功した。
 苦労の末に商品化したものの、販売面で課題が浮上した。ハートツリーは実がつく時期には花屋などが購入するが、実がつかない時期は評価されず、購入価格が下がり販売量も減少する。1年を通して価格と販売量が安定せず利益に結びつきにくく、一般の顧客への販路が乏しかった。

商品価値を高め販路拡大

ハート形の赤い実をつける

ハート形の赤い実をつける

厳しい局面を打開するため、澤田農園はブランディングに課題解決の助言を求めた。ブランディングは店舗のデザインやロゴマークのほか、パンフレットやホームページの制作などを通して、企業や商品のブランド力を高める業務を手がける。澤田農園はブランディングが持つ商品価値を高めるノウハウをハートツリーに生かそうと考えた。
 一方、ブランディングはハート形の実をつけるハートツリーの珍しさは、市場に受け入れられると評価し、澤田農園の要請を快諾した。同商品の販売拡大に向け、ブランディングは実をつけない時期でも購入してもらう仕組みが不可欠と判断した。

ブランディングが考案した策は、実をつけていない商品を購入してもらい「育てる喜び」を顧客に感じてもらうという販売手法だ。実をつけていないハートツリーを育てることで、実をつけるまでの課程を楽しむことができる点をアピールした。これまで価値のなかった実をつけない商品に価値が生まれ、購入につながった。
 顧客に「育てる喜び」をわかりやすく伝えるため、同商品の専用ホームページや商品に添付するパンフレットには、詳細な育成方法や商品が育った時の写真などを掲載した。

販路拡大では農商工連携を活用した。地元の半田商工会議所や半田信用金庫(愛知県半田市)から活用を薦められて申請し、10年に認定を受けた。中小機構中部からは新規の受注が見込める展示会の紹介を受けるなどサポートを得た。
 一般の顧客が購入しやすいようホームページ上で注文を受け付ける体制を整えたほか、同商品を取り扱う店舗も増加し販売は順調に伸びた。11年3月にはインターネット通信販売業者のサイトから受注できるようになり、11年の販売は前年比2倍の約1万個を達成した。今後はブライダル事業者など向けに販路を拡大し、12年に年2万個の販売を目指す。

コメント

SNSによる口コミが広がる

ブランディング・信岡徹也社長

ブランディング・信岡徹也社長

赤々としたハート形の実がなるハートツリーは誕生日やバレンタインデー、母の日、結婚式の引き出物などの贈り物に最適だ。販売当初は女性客が多いと思っていたが、意外にも男性からの注文も多く、他のギフト商品にない魅力を感じてもらっている。  これまで新聞やテレビなどのメディアに取り上げられたことに加え、ツイッターなどSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)による口コミで商品が紹介されたことが、販売増加に寄与している。
 今後も、花言葉の「小さな幸せ」を皆さんに届けられるように商品の販路拡大に努めたい。

連携体代表者の連絡先

会社名:株式会社ブランディング
住所:愛知県半田市更生町1-48
電話:0569-24-8411
URL:http://brand-ing.co.jp/