本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 事業を広げる > JAPANブランドで新市場に臨む

JAPANブランドで新市場に臨む 日本の感性はこうして生かされた


エクレア(東京都千代田区)の古賀宣行社長は、ソニーで携帯型音楽プレーヤー「ウォークマン」の設計者として開発に従事してきた経歴を持つ。古賀社長には常々「技術とデザインが融合したものをつくっていきたい」との思いがあった。デザイン先行でも、技術だけの製品でもない、両方が調和・融合した製品。これがエクレア製品の特徴だ。

技術とデザインの融合

エクレアの古賀宣行社長。ソニー時代には「ウォークマン」の設計者として開発にたずさわっていた経歴を持つ

エクレアの古賀宣行社長。ソニー時代には「ウォークマン」の設計者として開発にたずさわっていた経歴を持つ

古賀宣行エクレア社長は、1980年に大学卒業後ソニーに入社し、携帯型音楽プレーヤー「ウォークマン」の設計者として歴代機種の開発にたずさわっていた経歴を持つ。その後、ICレコーダーや、ポータブルCDプレーヤーなど、さまざまな製品を開発してきたポータブルオーディオ事業を担当。中国へ3年半赴任した後に独立し、2011年にエクレア(東京都千代田区)を設立した。エクレアで古賀社長が手がけた製品は、加湿器や空気清浄機などで、いずれも世界初の技術を開発し製品化している。

古賀社長には独立時から、「グローバルなブランドを目指したい」「技術とデザインが融合したものをつくっていきたい」という思いがあった。エクレアはその思いの下で設立した会社である。同社の製品は会社の志のとおり「技術とデザインの融合」を基本にしている。デザイン先行でも、技術だけの製品でもない、技術とデザインの両方が調和・融合したもの。これがエクレアの製品の特徴になっている。

独自技術による空気清浄機を開発

技術とデザインの両方を調和・融合させた「カドー空気清浄機」

技術とデザインの両方を調和・融合させた「カドー空気清浄機」

古賀社長がエクレアで最初に手がけた製品は空気清浄機「cado(カドー)」だった。空気清浄機を商品化するに際して考えたのは、活性炭の表面に特殊な方法で光触媒をコーティングする技術である。同製品の性能についての評価は高く、発売と同時に国内外からの問い合わせや注文が舞い込んだ。予想以上の注文に生産が追いつかず、納期ぎりぎりに製品が完成し、しばらくの間は高コストな空輸で商品を送らざるをえない状況が続いたほどだ。

2013年8月、同社の空気清浄機が、中国で行われた「日本精品展」で披露された。現在、同製品は海外では中国で積極的に販売されている。また中国のほかにも、香港、シンガポール、マレーシア、タイ、台湾、韓国からも引き合いがある。今後はアジア圏においても、優先度をつけて順次展開していこうと考えているという。

海外からは評判を聞いてインターネットで調べて問い合わせてくる人が多い。中には、この製品の販売代理店になることを希望する会社も多くあるという。とはいえ、国ごとに安全規格が設けられているため、すぐにはさまざまな国へ導入はできない。まずは日本と中国で足固めをして、それからアジア、将来はヨーロッパへと販路を広げていきたいという。「2014年はヨーロッパあたりを狙う年にしたい」と古賀社長は語る。

世界から求められる理由

同社製品への各国からの関心の大きさには、世界の環境が影響していると考えられる。中国やシンガポールでの大気汚染問題や、PM2.5(微小粒子状物質)といった環境問題だ。この環境問題を解決する商品であることが、空気清浄機「cado」が世界から注目される背景にある。

同社は空気清浄機メーカーとしては後発である。後発のため、まず性能的に抜きん出るものがなければ勝算は少ない。エクレアの空気清浄機は、空気の浄化性能を示す指標であるCADR(※)において世界ナンバーワンの基準をクリアしている。
※ CADR(Clean Air Delivery Rate、クリーンエア供給率):米国家電製品協会が認証する、空気清浄機の性能を裏付ける世界基準

性能のほかに評価されているポイントはデザインの良さだ。デザインにおいては、エクレアの副社長を務める鈴木氏の腕が存分に発揮されている。実際、同社製の空気清浄機は2013年に、世界のデザイン界で権威のある 「レッドドット・デザイン賞(※)」を受賞した。
※ レッドドット・デザイン賞:ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンターが選定する世界で最も権威ある国際的なデザイン賞の一つ。

高い性能とデザインの良さ、この両方が他社との差別化要因となり、また、大気汚染問題を背景とした空気清浄機への世界的関心が、同製品のブランディングを後押ししている。

抗菌機能を併せ持つ加湿器も開発

2013年11月に発表された加湿機能と抗菌機能を併せ持つ「カドー加湿器」

2013年11月に発表された加湿機能と抗菌機能を併せ持つ「カドー加湿器」

2013年11月、エクレアは加湿機能と抗菌機能を併せ持つ「カドー加湿器」を発表した。従来の加湿器は、機器内に雑菌が溜まるため空気を汚す存在だった。しかし、エクレアはこの問題を解決し、抗菌機能を持った加湿器を開発した。

古賀社長は、今後の抱負として、次のように語る。

「私はもともと開発の人間ですので、『創造』というものを大切にしていきたい。また、これからは、社会や人類に『貢献』し、自然と『調和』したものへフォーカスしてやっていきたい」

エクレアは企業理念に「エコ、クリーン、へルス」の3つを掲げている。卓越した製品開発力で、今後もさまざまな問題を解決する製品を創り続ける。

企業データ
会社名 株式会社エクレア
代表取締役社長 古賀宣行
所在地 東京都千代田区二番町1-2
業種 電子機器製品等の企画・設計・製造・販売
掲載日:2014年3月 5日


このページの先頭へ