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2013年11月25日

大学生と農業界をつなぐビジネスを展開-NOPPO(ノッポ)-

キーポイント
  • 就活に役立つ情報を大学生に提供する
  • 大学生が主体で情報誌を企画・制作する

「NOPPO(ノッポ)」は大学生と農業界をつなぐビジネスを展開する企業だ。同社の創業は2006年3月。職業としての農業に関心をもつ大学生に農業という産業の情報を伝えることをコア事業とする。
 「農業界には後継者に若い人を迎えたいという需要が各地にあります。また、大学生にも自らの就職先、つまり職業として農業に興味を抱いている人が多くいます。ただ、その双方が情報を交換する手立てがほとんどないのが現状です」(取締役・福本由紀子さん)
 後継者を欲する各地域の農業生産者、また、農業を就職先として希望する大学生。潜在的に相思相愛関係にある両者がいても、それを結びつける機会が少ないために後継者不足の問題は深刻さをますばかりだ。さらにはその機会がどこにあるのかの情報すら足りない。そんな現状に対応するため同社が取り組んだのが情報誌(フリーペーパー)の発行だった。農業を就職する対象の産業という視点から切り抜き、就活に資する情報を大学生に提供する。その情報誌づくりは、スタッフ会員としてNOPPOの活動に興味を持つ大学生がすべてを担っている。

大学生がボランティで企画・制作する農業情報誌「VOICE」

大学生がボランティで企画・制作する農業情報誌「VOICE」

大学生がもっとも興味を抱くテーマを誌面に載せる

「2007年からフリーペーパー『VOICE』を発行していますが、その制作に関わる大学生の意識は高く、また、農業への関心もとても強いです」(福本さん)
 VOICEは年間に4回(3、6、9、12月)発行する。誌面の構成から企画、取材、作成、発行まですべて学生がやる。しかも、全員が手弁当のボランティアだ。毎回のVOICEの制作には10人ほどの会員学生が参加する。発行したVOICEは全国の大学(約200大学)と各県の農業大学校、および学生団体、就農センターに発送される。
 農業界と大学生をつなぐVOICEの特徴は、そのコンセプト「大学生が見た農業の最前線」に象徴されるよう、「就活×農業界 農業の世界を変えたい」「NOPPO農業研修記」といった大学生がもっとも興味を抱くテーマを企画として落とし込むことにある。前者は農業界に就職した先輩学生にインタビューし、農業界への就活を支援する生の情報を提供しようと試みている。また、後者では「ソバの蒔き方は適当にと農家さんから指導されたが、素人にはその適当にが難しい!」「農家さんの日々の工夫や経営など新しい発見がある」と、農作業を体験した学生が実感した農業の奥深さを伝えようとしている。大学生が自ら体験し感じたことを自らの声で発信する情報だからこそ読者である大学生も共感するのだろう。

卒業後の進路は農業関係が多い

この農業体験については、NOPPOのコア以外の事業の1つとして2007年から始め、現在では秋田県大潟村と新潟県長岡市の複数の米生産者と提携し、稲作の播種から管理、稲刈りまでを会員学生が毎年体験している。

米生産者と提携して大学生が稲作の作業を体験する

米生産者と提携して大学生が稲作の作業を体験する

また、農業体験以外にもイベントの企画・運営をサブ事業として2カ月に3回ほどのペースで実施・出展している。その中でも毎年秋に開催される「ファーマーズ&キッズフェスタ」へは農業生産者と都会の子どもたちをつなぐイベントとして毎年出展している。

「VOICEの制作やイベントの運営は大学生が主体で取り組みます。そうした体験を通して農業への関心がさらに醸成され、それにより卒業後に農業界へ就職する学生も増えています」(福本さん)

学生も卒業後の進路として物流、金融、小売など各業界で農業に関与する業種に就くことが多いという。
 現在、登録した学生は520人(メルマガ会員500人、スタッフ会員20人)。今後はさらにその数を増やし、それに伴いNOPPOの活動内容も増やしていきたいとする。そのためにも会員学生を増やす仕組みを構築し、さらに多くの学生を農業界へとつないでいこうと挑戦している。

企業データ
企業名 or 店名 株式会社NOPPO
代表者 福島雄裕
所在地 東京都港区麻布台1-4-3 エグゼクティブタワー麻布台1201

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