●カイロプラクティック(Chiropractic)は「脊柱指圧療法」と訳され、脊椎などの歪みを調整する行為とされる。また、整体は、骨格や関節の歪みを調整する行為とされ、いずれも日本では医業類似行為に分類される。以下では、カイロプラクティックサロン(整体院含む)についての消費者の利用状況や利用意向を、アンケート調査結果を元に探っていく。
1. 現在の利用状況
現在の利用状況を見ると、「よく利用している」と「たまに利用している」を合わせた「利用率」は、全体で11%、男性10%、女性12%であり、やや女性の利用率の方が高い(表1、図1)。
年代・性別に見ると、利用率が最も高いのは30代女性(17%)であり、次いで、20代男性(14%)、40〜50代女性(13%)などの順となっている。
また全体的に、利用率に比べ「利用経験あるが、現在利用していない」の割合が高く、リピーターが定着しにくい様子もうかがえる。
| 表1 現在の利用状況 | |
![]() |
(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)
| 図1 現在の利用状況 | |
![]() |
|
利用頻度は、20代男性で比較的高いといえる(図2)。20代男性の利用経験者のうちでは、17%が「週に1回」以上利用し、42%が「月に1回」以上利用し、67%が「2〜3カ月に1回」以上利用している。
全体で見れば、「半年に1回」の区分がグラフの50%の水準に位置していることから、「半年に1回」が利用経験者の一般的な利用頻度(中央値)だろうと推察できる。
| 図2 利用頻度 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く) | |
![]() |
1回あたり利用金額に関しては、バラツキがあるが、全体で「3,000〜5,000円未満」がボリュームゾーンだと考えられる(図3)。利用者全体の38%が「3,000〜5,000円未満」の範囲内で利用し、69%が「2,000〜7,000円未満」の範囲内で利用している。
1回あたり利用金額が比較的高いのは、女性、そして50代以上男性だといえる。利用経験者のうち、1回に5,000円以上を使うのは、30代女性で41%、60代女性で35%、50代女性で22%、50代男性で20%、40代女性で19%、20代女性と60代男性で17%となっている。
| 図3 1回あたりの利用金額 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く) | |
![]() |
2. 今後の利用意向
今後「ぜひ利用したい」と「まあ利用したい(どちらかといえば利用したい)」を合わせた比率(積極的利用意向)は、全体で24%、男性16%、女性31%であり、女性の方が利用意向が高い(表2、図4)。
カイロプラクティックサロン(整体院含む)の利用に否定的な意向を持たない人の比率(消極的利用意向を持つ人の比率)は、60代男女を除く全ての年代・性別で50%を超えている。
消極的利用意向の分布は、男性では30代、女性では40代をピークとして広がっている。
| 表2 今後の利用意向 | |
![]() |
(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)
| 図4 今後の利用意向 | |
![]() |
積極的利用意向から実際の利用率を除いた潜在需要(積極的潜在需要)は、全ての年代・性別でプラスとなっており、とくに20〜40代女性に多く存在していると考えられる(図5)。
カイロプラクティックサロン(整体院含む)の利用に否定的な意向を持たない層を加味した潜在需要(消極的潜在需要)は、20〜40代女性と30代男性を中心に幅広い年代層に存在していると考えられる。
今後は、20〜40代女性と30代男性を中心とした層の関心をいかに喚起し、さらなる来店利用に結びつけていくかが、成功の鍵といえるだろう。また、サービスや技能の向上を通して顧客満足度を上げるなど、既存顧客のリピート率向上に努めることも重要だといえる。
| 図5 潜在需要 | |
![]() |
|
|||||||||||||
最終内容確認日2011年7月








