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闘いつづける経営者たち


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02.NTTグループを迎え撃つ

7期連続の増収

ジュピターテレコム(JCOM)は、住友商事と米リバティ・グローバルの合弁会社として95年に発足した。積極的なM&A(合併・買収)戦略を推進し、買収したケーブルテレビ事業者(CATV)は50社を超える。また多チャンネルテレビとインターネット接続、電話サービスをセット提供する「トリプルプレー」に早くから乗りだし、顧客開拓を進めてきた。現在は札幌、仙台、関東、関西、九州の5つのエリアで営業展開し、3月末時点でサービスの総加入世帯は329万件に上る。
 目下、JCOMの業績は好調だ。2009年12月期連結決算は7期連続の増収、全利益項目で過去最高を達成した。2010年1-3月期連結決算も増収増益と勢いを維持する。

変化した競争環境

家庭向け通信サービスを巡る争いは激化している

家庭向け通信サービスを巡る争いは激化している

しかし、実は既存のケーブルテレビ局の業績は伸び悩む。09年度の業績もM&A効果を除けば、成長は約半分までしぼむ計算だ。「持続的成長企業としては物足りない」と森泉知行JCOM社長は厳しい表情を浮かべる。
 「09年は、NTTグループの参入が本格化した年」。森泉社長は競争環境の変化を指摘する。NTTグループは、NTT東西の家庭用光ファイバー通信回線(FTTH)を普及させるための切り札として映像サービスに着目し、営業を本格化している。

その筆頭である「フレッツTV」は、ネット接続料に682円を上乗せすれば、地上デジタル放送とBSデジタル放送が視聴可能。JCOMにとっては多チャンネルテレビを必要としなくなった加入者が、フレッツTVに流れると、ネット、電話のサービス契約も「根こそぎ持って行かれる」(森泉社長)。またNTTぷららは、JCOMと同様に多チャンネル、VOD(ビデオ・オンデマンド)サービスをラインアップする「ひかりTV」を展開。NTT東西のFTTH契約者向けに提供し、3月末に100万会員を突破した。

対症療法から攻めの営業戦略へ

JCOMも手をこまねいたわけではない。関西電力系通信事業者のケイ・オプティコムを含め、競争が激しい関西地区では、同地区限定プランを投入するなど対応してきた。しかし「多くは対症療法的。守りの姿勢では、NTTなど新規参入者に勝てない」と森泉社長は厳しい表情を崩さない。
 JCOMのビジネスは、安定的な収入が毎月見込めるストック型。「競争環境の変化が、すぐに業績に現れない。気が付いた時には遅かったということになりかねない」と森泉社長。社内に社員が1万人を超えたJCOM。危機感は、大企業病という内なる問題にも向かう。

「自社の強みを生かした戦い方で、競争相手を巻き込んでいく」―。今年に入り森泉社長は、攻めを重視した営業戦略を明確に打ち出した。

森泉 知行 プロフィール

1948(昭和23)年1月東京都生まれ。1970年上智大外国語学部卒、同年住友商事入社。米国住友商事などの商社経験を経て、96年ジュピター・ショップチャンネル社長。2002年ジュピター・プログラミング社長、ジュピターサテライト放送社長を歴任。2003年3月ジュピターテレコム社長兼CEOに就任、現在に至る。

企業データ

株式会社ジュピターテレコム

〒100-0005
東京都千代田区丸の内1-8-1
事業概要:有線テレビジョン放送事業及び電気通信事業等
設立:1995年1月18日
資本金:1172億円
売上高:3337億円(09年12月期)
従業者数:グループ合計10,988人


掲載日:2010年7月 5日


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