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闘いつづける経営者たち


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04.スギホールディングスの目指す姿

業界全体を巻き込んだモデル事業を構築

ゆりかごから在宅医療までを支える

ゆりかごから在宅医療までを支える

荒井恵二スギメディカル社長が注目するのは、末期がん患者や高齢者などの自宅での終末期医療にかかわる地域医療。高齢化社会を迎え、先端医療施設で治療を受けていた患者が、自宅中心の地域医療に転換すると考えるからだ。すでに抗がん剤や点滴薬を調合する無菌調剤室を設置した店舗を23店舗持ち、その数は他社を大きく引き離す。
 開発業務受託機関(CRO)や治験施設支援機関(SMO)で経験を積んだ人材を活用し、患者や個人病院と先端医療施設の橋渡しをしようというのが、荒井の描く青写真。個人病院への情報提供や処方設計支援などを検討している。専門性の高さを生かし、すでに製薬会社や医療器具メーカーと連携、「在宅医療のモデル事業を構築する」(同)取り組みにも着手した。
 今後5年間で150店舗に在宅医療拠点を併設する考え。「超高齢化社会を2020年に控え、この10年でどこまで体制づくりをできるかが勝負」と断言する荒井。業界全体を巻き込み、地域医療のモデル構築に挑む。

地域医療で各店舗の顧客対応力を向上

地域医療を強化する上で、重要になるのがその店舗戦略だ。スギホールディングス(HD)は15年度に店舗数1500店で売上高5000億円を、20年度に同3000店で同1兆円をそれぞれ達成するという大きな目標を掲げている。
 しかし「急速な店舗拡大で、内部的にもろくなる点がある」のも事実。杉浦広一会長兼CEOの理想型は、あくまで1店舗でやっていたときと同様に、地域の人から信頼される店舗にすることだ。そのためにも地域医療拠点は重要な役割を担う。
 直接消費者と対話し、医療機関と包括的に連携する地域医療拠点を積極的に拡充することで、1店舗1店舗の顧客対応力の向上が見込めるからだ。「地域医療拠点は、創業時のように、消費者に満足してもらえるような店舗づくりを体現できる」と語る杉浦。地域医療の拡充と店舗網の拡大という質と量の両面で業界首位に躍り出るのを狙う。

杉浦の夢

杉浦は09年5月に会長に就任した。現在の桝田直社長はスターバックスコーヒージャパンCOOやDSのコクミン社長を歴任。物流や管理面の手腕に定評がある人物だ。スギHDの事業領域がDSから地域医療へと拡大しており、事業ごとにトップを据え、機動的な体制にするのが狙いだ。杉浦はスギHD全体のまとめ役を担っている。
 創業当時の信念を貫き通したDSが業界2位に成長した。だが、これに満足せず、今後も地域住民の健康を見守りながら「ゆりかごから在宅医療まで」をしっかりと支える拠点として、存在感を高めていく覚悟だ。そして杉浦のこの意志を継ぐ後継者も着々と育ちつつある。
 これからの杉浦の夢は何なのか。「自分の持てる力を地域の方々にだけ注ぐ、こだわり抜いた珠玉のような店舗を作りたいですね」と、澄んだ瞳を輝かせた。

杉浦 広一 プロフィール

1950(昭和25)年愛知県西尾市生まれ。74年岐阜薬科大製造薬学部卒。76年に昭子夫人とスギ薬局を創業した。82年スギ薬局(現スギホールディングス)を設立し、社長に就任。09年会長兼CEOに就任し現在に至る。座右の銘は「不易流行」「和顔愛語」。

企業データ

スギホールディングス株式会社

〒446-0056
愛知県安城市三河安城町1丁目8-4
事業概要:スギ薬局グループ全体の経営管理、運営
設立:1982年3月
資本金:154億3400万円(2010年2月現在)
売上高:2935億1100万円(2010年2月期)
従業員数:連結合計3924名(2010年2月末現在)


掲載日:2010年8月26日


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