本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 起業する > 闘いつづける経営者たち

闘いつづける経営者たち


画像をクリックすると拡大表示します

04.バランス感覚研ぎ澄ます

アマチュア無線機のノウハウ

アマチュア無線トランシーバー

アマチュア無線トランシーバー

無線通信方式のデジタル化を機に、顧客の要件に合った通信システムを提供できる体制づくりを急ぐアイコム。だがデジタル化はチャンスであると同時に、激しい競争の局面を迎えることでもある。競合他社との差別化に向け、デジタル化以外にどういう点でアイコムの強さを出すのか。

北米向けのデジタル無線システム

福井が出した答えの一つが、アマチュア無線関連のノウハウを生かすということ。アイコムはもともとアマチュア無線機の製造から出発した。「アマチュア無線のデジタル通信方式『D-STAR』を以前から手がけており、そこで得たノウハウは業務用でのデジタル化やIP対応にも生きている」と福井は胸を張る。

国内での高品質生産貫く

無線機の検査工程

無線機の検査工程

もうひとつは国内生産。昨今は円高傾向にあり、生産拠点を海外に移す企業が絶えない。だが福井は「低価格品はもうからない。付加価値の高いものを提供するのが当社の生きる道」として、国内で品質と多品種少量生産を守る構えだ。

無線機の検査工程

生産と業績との関連について、福井は「我々はメーカーなので、工場稼働率を100%に近づけて初めてもうけが上がる。今は月産8万台程度だが、フル稼働すれば12万台はいける。生産量が1.5倍になると、年間売上高も(2011年3月期予想の)240億円から360億円になる」と展望。デジタル化に伴って無線機の品ぞろえが増えれば、工場稼働率も上がると見ている。

アイコムらしさを発揮しつつ、市場動向の変化に柔軟に対応する。このバランス感覚をどこまで研ぎ澄ますことができるのか。この福井のかじ取り次第で、モトローラやケンウッドとの差がどれだけ縮まるかが決まるだろう。

福井 勉 プロフィール

75年(昭50)大阪市立大商卒。89年アイコム入社。92年取締役、99年常務、03年専務、06年社長。奈良県出身。

企業データ

アイコム株式会社(ICOM INCORPORATED)

〒547-0003
大阪府大阪市平野区加美南1の1の32
事業概要:無線通信機器、コンピューター機器の製造販売
設立:64年(昭39)7月
資本金:70億8122万円(10年3月末現在)
上場取引所:東京証券取引所 市場第1部、大阪証券取引所 市場第1部
従業者数:1097人(10年3月末現在)


掲載日:2011年2月24日


このページの先頭へ