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闘いつづける経営者たち


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03.他社との連携で事業を拡大

コラボレーションで国内酒類の成長を

「業務提携などでRTD(栓を開けてすぐ飲めるアルコール飲料)のバリエーションの幅が広がる。洋酒、焼酎も強化できる」と上條努社長は強調する。国内酒類事業を担うサッポロビールは2010年、コラボレーション商品でRTD市場に再参入した。

「サッポロネクターサワー」シリーズは不二家のロングセラー商品「不二家ネクター」とのコラボで実現した。2011年には韓国の食品メーカーと共同開発した「CJおいしいマッコリ〈ピンクグレープフルーツ〉」を投入。韓国の濁酒「マッコリ」をベースにしたRTDだ。フルーツと組み合わせた「フルーツマッコリ」というカテゴリーを確立し、市場定着を目指している。

業務提携で総合酒類メーカーへ飛躍

寺坂史明サッポロビール社長(左)と皆川昌三バカルディジャパン社長

寺坂史明サッポロビール社長(左)と皆川昌三バカルディジャパン社長

またバカルディジャパン(東京都渋谷区、皆川昌三社長)と業務提携したことで、洋酒分野の売り上げを2010年の数億円から2016年に100億円と一気に伸ばす方針。バカルディジャパンが有するラム酒ブランド「バカルディ」など29ブランド90アイテムをサッポロビールが販売する。

サッポロビールは成長に向けた重点課題として「ワイン洋酒・焼酎分野の拡大」(上條社長)を掲げており、この提携はその一環。マーケティング活動はバカルディが、営業活動や販売はサッポロがそれぞれ行っていく。今後、ラム酒「バカルディ」をベースにしたRTDを共同開発し、2012年上期に発売する。

海外でも提携戦略

SSCの工場

SSCの工場

海外事業の拡大にも提携は不可欠だ。2010年から酒類、飲料の両事業で次々と海外メーカーとパートナー関係を結んでいる。

豪ビールメーカーのクーパーズブルワリー(南オーストラリア市、ティム・クーパー社長)とはビールのライセンス生産契約を結んだ。これによりオセアニアのビール市場に本格参入した。2016年には50万ケース(355ミリリットル×24本換算)の販売を計画し、日本のビールブランドのなかでのトップシェアを目指す。クーパーズの工場(アデレード市)で日本の「サッポロ生ビール黒ラベル」にあたる商品を生産し、豪州、ニュージーランドで販売する。「環太平洋地域に生産拠点を持つことが今後の海外展開での重要な意味を持つ」と上條社長。この提携は今後の海外酒類事業の試金石となる。

また、飲料事業でも米国のチルド飲料メーカーのシルバー スプリングス シトラス(SSC、フロリダ州)を子会社化し、米国で清涼飲料事業を本格展開する。このために豊田通商のグループ会社トヨタツウショウアメリカが保有するSSCの発行済み株式51%を取得した。取得金額は2400万米ドル(約18億円)だ。

既に北米に進出しているビール事業でのノウハウや知見を飲料事業に活用するとともに、SSCの利益を確保することで国際事業の更なる成長を目指す。

上條努 プロフィール(かみじょう・つとむ)

1976年(昭51)慶應義塾大法卒。同年サッポロビール入社。入社9年目にサンフランシスコ支店長になり、サッポロビールを米国で日本ビールのナンバーワンにした。92年経営企画部担当部長、96年サッポロビール飲料(現サッポロ飲料)営業企画部担当部長、97年営業企画部長、01年取締役、03年取締役兼常務執行役員、07年サッポロホールディングス取締役、09年常務、11年3月30日東日本大震災直後に社長に就任した。仙台市出身、58歳。司馬遼太郎を好み、休日は旅行や写真撮影、焼き物鑑賞にいそしむ。

企業データ

サッポロホールディングス株式会社

東京都渋谷区恵比寿四丁目20番1号
事業概要:サッポロビール、サッポロ飲料などの持株会社
創立:1949年(昭和24年)9月1日(創業明治9年9月)
資本金:53,886百万円
売上高:4,540億9,900万円(2011年12月期・連結)


掲載日:2012年3月15日


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