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闘いつづける経営者たち


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02.第3の柱 食品・飲料事業を育成

サッポロホールディングス(HD)には2つの事業の柱がある。1つはいうまでもなく酒類事業、もう1つは恵比寿ガーデンプレイス(東京・恵比寿)やサッポロファクトリー(札幌市中央区)などビール工場跡地を利用した不動産事業だ。そして上條社長は将来の大きな成長に向けて、食品・飲料事業の強化に乗り出した。2016年に売上高1700億円を目指し、グループ全体で約30%を占める第3の柱へと成長させる方針だ。そのために自社にないカテゴリーを持つ企業と業務提携し、食分野への開拓を着々と進めてきている。

サッポロ飲料の主力商品

サッポロ飲料の主力商品

丸大食品との共同で安曇野食品工房(長野県松本市)に出資して、ヨーグルト、デザートなどのチルド事業を拡大した。また、乳、乳製品などの製造、販売を行う協同乳業(東京都中央区)とも業務提携。乳酸菌の研究・開発を中心に両社のシナジーを模索している。さらにサッポロファインフーズを設立し、油を使用しない「ポテかるっ」という商品で、ポテトチップス市場へ参入した。

良きパートナーとともに

そして今後の食品・飲料事業の成長の鍵を握るのがポッカコーポレーションとの完全統合だ。

ポッカとのコラボ商品

ポッカとのコラボ商品

「(サッポロHDにとって)恵まれたベストパートナー」-。2011年2月10日の記者会見で上條努社長はポッカコーポレーションをこう評した。両社はもともと09年に資本・業務提携しており、生産体制の最適化、共同調達の推進などを進めてきた。翌10年には早くも約5億円のシナジーを出した。

ポッカを完全子会社化した今、両社の企業価値の向上や総合食品グループへ進化するため、ポッカとサッポロHDの飲料事業を担うサッポロ飲料は13年1月には完全統合し、新事業会社「ポッカサッポロフード&ビバレッジ」としてスタートする。「食品・飲料事業は国内でも十分に成長していける市場だ」(上條社長)と、今後の伸びが期待できる事業と位置づけている。

ポッカとの具体的なシナジーは

飲料事業では家庭用、業務用、自動販売機用などそれぞれの強みを融合して販売を拡大していく。食品事業は現在のポテトチップスのみから、これまでに無かったレモンを使用した調味料、粉末スープ、業務用商品、かんてんを使用した健康志向に訴える商品などラインアップが一気にひろがった。特徴ある商品で勝負していく。

業務用商品についてはビール類の販路を生かした展開も期待できる。さらにポッカはアジアでもブランドが浸透しており、海外事業でのシナジーも期待できる。今後の方針として「(やみくもに)シェアをとることにこだわらない。(完全統合をきっかけに)サッポロの食品・飲料という商品を見ていただける機会が増える。このチャンスをどう自分たちで生かせるか、ということだけに頭を使っていきたい」(上條社長)とする。

また「グループが持っている資源を最大限に活用する。例えば自販機の立地場所など不動産事業との連携を強化していく」(同)と全社体制で食品・飲料事業を盛り上げていく考えだ。

上條努 プロフィール(かみじょう・つとむ)

1976年(昭51)慶應義塾大法卒。同年サッポロビール入社。入社9年目にサンフランシスコ支店長になり、サッポロビールを米国で日本ビールのナンバーワンにした。92年経営企画部担当部長、96年サッポロビール飲料(現サッポロ飲料)営業企画部担当部長、97年営業企画部長、01年取締役、03年取締役兼常務執行役員、07年サッポロホールディングス取締役、09年常務、11年3月30日東日本大震災直後に社長に就任した。仙台市出身、58歳。司馬遼太郎を好み、休日は旅行や写真撮影、焼き物鑑賞にいそしむ。

企業データ

サッポロホールディングス株式会社

東京都渋谷区恵比寿四丁目20番1号
事業概要:サッポロビール、サッポロ飲料などの持株会社
創立:1949年(昭和24年)9月1日(創業明治9年9月)
資本金:53,886百万円
売上高:4,540億9,900万円(2011年12月期・連結)


掲載日:2012年3月12日


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