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闘いつづける経営者たち


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02.エレクトロニクス頼みからの脱却が急務

孝行息子が一転…

表:凸版印刷、大日本印刷のエレクトロニクス事業の売上高、営業利益

表:凸版印刷、大日本印刷のエレクトロニクス事業の売上高、営業利益

「液晶テレビの販売低迷が予想以上だった。今後、液晶カラーフィルターは中小型向けにシフトしていく」―。凸版印刷と、ライバルである大日本印刷、印刷業界の両雄から聞こえてくる声は一致している。昨春、凸版印刷と大日本印刷は、そろってエレクトロニクス事業の不振が経営の足かせとなった。
 出版や商業印刷市場が低迷する中、凸版、大日印ともエレクトロニクス事業が業績を下支える「孝行息子」だった。ただ、好調時こそ収益性の良さが魅力的なものの、同事業は多額の投資が欠かせず、絶えずリスクも伴う。
 しかも、液晶テレビ市場はここ数年で韓国メーカーが台頭し、日本勢は大きく後退した。スマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット端末(携帯型情報端末)は今後の需要が期待できるものの、供給相手の対応次第で生産体制を見直さざるを得ない危険性もはらんでいる。
 カラーフィルター事業全体について、凸版の金子眞吾社長は「ライン別に最適な選択を行う方針で、大きな投資は行わない」と強調する。今後は需要動向を慎重に見極めながら稼働を続け、主力事業である「情報・ネットワーク系事業」や産業資材も扱う「生活環境系」での技術開発に注力する方針だ。

充填機で業界初の技術

開発した装置は一斗缶に加えてバッグ・イン・ボックス(BIB)の充填も容易だ

開発した装置は一斗缶に加えてバッグ・イン・ボックス(BIB)の充填も容易だ

包装分野でも地道な開発は続く。18リットル缶(一斗缶)と液体複合容器であるバッグ・イン・ボックス(BIB)への充填(じゅうてん)を一台で対応可能にしたハイブリッドタイプの高速ロータリー充填(じゅうてん)機「RF充填機」を今夏に開発した。一台で両方の容器の充填に対応したシステムは、業界でも初めてという。
 BIBへの充填速度を従来比3倍高めたほか、設置スペースを約40%削減できる。二重構造のプラスチックフィルム内袋と、外装段ボールからなる液体複合容器で、主に食品や香料などの充填で使用する。

作業時間を10分の1に短縮へ

研究開発でもユニークな取り組みがめじろ押しだ。ハンダの接合を助ける「フラックス」という薬品の動きを評価できる手法も考案した。段取りや作業にかかる時間を現行比で最大10分の1に短縮できると見ている。
 ハンダが電子デバイスに接続しやすいかどうかを調べる「ぬれ性」工程は従来、作業者の経験で試すケースが多く、正確な評価が難しかった。同評価手法を取り入れた専用装置の開発も検討しており、5年以内の商品化を目指している。
 フラックスは、ハンダ付け表面を洗浄したり、金属の再酸化を防いだりするために使う薬品。これまで有機酸で酸化膜を除去する場合、吸発熱を伴う可能性があると指摘されてきた。また、揮発性有機化合物(VOC)など、環境への配慮からもフラックスの適切な使用が求められていた。
 印刷技術は「水と空気以外は何でも印刷できる」と言われる。高い技術水準を生かし、機械から製造プロセスの一工程といった細かな分野まで、ビジネスを拡大させる余地は残っている。

金子眞吾 プロフィール(かねこ・しんご)

1950年(昭25)生まれ。埼玉県出身。68年、中央大学法学部を卒業し凸版印刷に入社。2003年に取締役商印事業本部商印事業部長となり、06年には常務となり経営企画本部長および経営監査室 業務改革本部、さらに広報本部や法務本部なども担当する。08年には専務として業務システム本部や文化推進本部など全社の主要の部門を経験し、10年に社長に就任した。サッカーJリーグ・浦和レッズの熱烈なファン。休日は時間のある限りスタジアムに足を運び、真っ赤なユニフォームを着て声援を送る。

企業データ

凸版印刷株式会社

東京都台東区台東1丁目5番1号
03-3835-5111
事業概要:印刷、情報・ネットワーク系、生活環境系、エレクトロニクス系
設立:1900年(明23)
資本金:1049億円
連結売上高:1兆1,10億円(2012年3月期)


掲載日:2013年1月15日


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