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闘いつづける経営者たち


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02.出会いが生んだ化粧品

2006年、三浦織江さんは専門学校の講師を辞めた。化粧品の企画・開発・販売のアイ・プルーナを創業する前年のことだ。事業を起こしたい気持ちを抱えたまま教壇に立つ状態を解消し「退路を断って起業に専念するため」決断した。
 そのころ、知人から化粧品メーカーの女性社長を紹介される。三浦さんは、起業を目指していることを公言していた。知人は、女性社長と会うことで三浦さんの起業の参考になればと思い紹介したのだった。現在、そのメーカーはアイ・プルーナの製造委託先となっている。

思いがけない“黒豚”

黒豚の生産者を訪ねる三浦織江社長

黒豚の生産者を訪ねる三浦織江社長

紹介当時、三浦さんは化粧品にあまり興味はなかった。「ブラックボックスが多い業界ではないか」と思い、あまりよいイメージを持っていなかったという。
 ただ、自分自身が乾燥肌に悩んでおり、保湿クリームには関心があった。利用者として満足できるクリームがないと話すと、女性社長に「自分の肌に合う物をつくってみたら」と言われた。その一言に背中を押され、オリジナル化粧品を開発することで起業を目指すことになった。
 クリームの原料となる黒豚との出会いは偶然から。ある日、贈られた「黒豚しゃぶしゃぶ」の脂を無意識にハンドクリーム代わりに手に塗ってみた。ちょうどその時、クリームを塗らなければと思っていたが、取りに行くのが面倒だったからだ。塗ってみると「しっとり潤っていい感じ」。脂がよいなら、化粧品原料で人気が高まっていたコラーゲンもよいのではないか。こうして看板となる素材「黒豚コラーゲン」が決まった。
 保湿クリームをはじめとする化粧品での起業を決め、開発に入った。テーマの1つは「大地の香りがする化粧品」。商品が地域の特産品として成長することを願った。食品のキャッチフレーズを思わせる「お肌が喜んで食べたくなるような化粧品」という開発目標も掲げた。
 原料は産地の見極めに努め、黒豚については鹿児島県の畜産農家を訪ねた。クリームや化粧水に使っている琉球ハーブ月桃に関しては沖縄の月桃有機栽培農家に行き、生産者と交流している。

自分を追い込む

保湿クリームの生産現場

保湿クリームの生産現場

社名のプルーナ(PLUNA)とは、Plushy=ぜいたく、Nature=自然という英語からつくった造語。会社のコンセプトである「安全・安心な天然の成分をぜいたくに」という意味を込めた。
 試作と自らの試用を繰り返して完成し、保湿クリーム「黒豚コラーゲンプルーナ」が発売となったのは2007年10月。翌月には化粧水「くびすじ美人」も売り出した。
 発売時期は開発に着手した時から決めていた。完成の見通しは立っていなかったが、三浦さんは締切りを設けることで集中力を発揮する性格。発売時期を決めることで自分を追い込んだ。自分自身を「いつも宿題を抱えているような状態」と例える。常にチャレンジしていることにやりがいを感じているようでもある。
 発売前にはマーケティングを行った。特にクリームの使用感については手応えがあった。マーケティングの方法については「起業塾荒らしだった」ころに講座で学んだことが役に立った。

三浦織江 プロフィール(みうら・おりえ)

1957年福岡県久留米市生まれ。西南学院大学法学部を中退して全日本空輸(ANA)に入社。東京空港支店に所属する。退社後、フリーのライターやリポーターを経てビジネス系の専門学校講師に転職。マナーや就職関連の科目を担当する。1994年から2000年に福岡大学で商学、経済学を学び、2007年にアイ・プルーナを創業した。

企業データ

アイ・プルーナ株式会社

福岡県福岡市南区平和1-5-16
業種:化粧品の企画・開発・販売
資本金:900万円


掲載日:2014年4月 7日


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