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闘いつづける経営者たち

泳ぎ続けないと企業の成長は止まる。打てる手はすべて打つ 協和発酵キリン株式会社 代表取締役社長 松田 譲(Yuzuru Matsuda) 製薬業界が創薬モデルの転換を急ぐ中、協和発酵キリンの動向が注目されている。従来の低分子を使った新薬開発が限界を迎え、遺伝子技術や細胞培養を使ったバイオ医薬品が次の創薬技術を担うとされる。これを得意とする協和発酵キリンには躍進の好機だ。研究者出身の松田譲社長は得意とする抗体医薬を基盤に、外部との連携やバイオ後発薬参入、核酸医薬研究など、矢継ぎ早に手を打ち続ける。

04.2015年以降の飛躍へ 企業買収など準備進む
[2012年2月 9日]

協和発酵キリンが狙うのは、抗体医薬の新薬が市場に多く出てくる15年以降の飛躍。それに向け周到に準備を進めている。松田譲社長は、「年に1品目は外部から開発販売権を得て、商品を投入したい」と前向きな姿勢だ。ただ、同社は大手製薬会社に比べ企業規模が小さい。限られたリソースの中で、自社の技術力を最大化できるか、まさにトップのマネジメント手腕が問われる。

03.抗体医薬の技術を応用、バイオ後発品と核酸医薬
[2012年2月 6日]

協和発酵キリンの松田譲社長は、次世代の柱となる事業の立ち上げを目指しある決断を下した。2012年春、富士フイルムホールディングス傘下の富士フイルムとバイオ医薬品の後発薬(バイオシミラー)の事業子会社を設置するのだ。研究開発でもこれからの医薬品として期待される核酸医薬の研究を本格化する。事業の柱である抗体医薬や低分子薬にこれらを加えることで、持続的な成長を遂げたい考えだ。

02.継続が力に―抗体医薬の基盤技術を2種保有
[2012年2月 2日]

協和発酵キリンは、前身の協和発酵工業、キリンファーマとも発酵技術をベースにした高いバイオ関連技術を持っていたことから、途切れることなく抗体医薬の研究を進めていた。それが奏功し、現在では抗体医薬で世界トップクラスの技術力を誇る。抗体医薬に不可欠な基盤技術も抱えており、日本では中外製薬と並び、抗体医薬の雄といえる。

01.遺伝子技術や細胞培養で飛躍
[2012年1月31日]

世界中の製薬大手はこれまで、生活習慣病領域を中心に化学合成を使った低分子医薬品で画期的な新薬を開発してきた。だが、開発競争が進み、新薬の開発が極めて困難になり、次の創薬技術を求めて模索している。今後は遺伝子技術や細胞培養を使ったバイオ医薬品が次の創薬技術を担うとされ、これを得意とする協和発酵キリンには躍進の好機。松田譲社長は「今日も明日も明後日も打つ手を打つ」と力を込める。

松田 譲 プロフィール

1948年6月25日生まれ、新潟県出身。77年(昭52)東京大学大学院農学系研究科博士課程修了し、同年4月に協和発酵工業(現協和発酵キリン)に入社。研究員として東京研究所(現東京リサーチパーク)に勤務し、以来新薬の開発に没頭する。主任研究員などを経て00年に医薬総合研究所長に就任。本人は天職として研究者人生を全うするはずだったが、研究部門の組織改革の実績が認められ02年に総合企画室長(常務)に抜てきされる。翌03年には協和発酵の社長に就任。08年10月にはキリンファーマとの経営統合に伴い協和発酵キリンの社長に就いた。12年3月22日9年務めた社長を退任、相談役に退く予定。


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