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鍼灸院

●鍼灸院は、「はり師」「きゅう師」による治療を主とする事業所であり、同じ東洋医学の「あん摩マッサージ指圧師」による治療を主とする事業所と区別される。以下では、鍼灸院についての消費者の利用状況や利用意向を、アンケート調査を元に探っていく。

目次

1. 現在の利用状況

 現在の利用状況を見ると、「よく利用している」と「たまに利用している」を合わせた「利用率」は、全体で8%、男性が9%、女性が8%となっており、いずれも10%を下回っている(表1、図1)。最も利用率が高いのは50代・60代男性(12%)であり、次いで、30代男性(11%)の利用率が高い。
 また、利用率に比べ、全体的に「利用経験あるが、現在利用していない」の割合が大きく、リピート率が低いことも窺える。

表1 現在の利用状況
表1 現在の利用状況

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図1 現在の利用状況図1 現在の利用状況

 利用頻度は比較的若い年代ほど高いと言える(図2)。利用率の高い30代男性では、利用経験者の55%が2~3月に1回以上利用し、32%が月に1回以上利用している。また、20代女性利用経験者の23%、20代男性利用経験者の30%も、月に1回以上利用している。

図2 利用頻度 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)
図2 利用頻度 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

 1回あたり利用金額は、30代女性と60代女性で比較的多い(図3)。30代女性では、利用経験者の42%が1回に3000円以上を使い、21%が1回に5000円以上を使っている。また、60代女性では、利用経験者の32%が1回に3000円以上を使い、14%が1回に5000円以上を使っている。

図3 1回あたりの利用金額 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)
図3 1回あたりの利用金額 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

2. 今後の利用意向

 「ぜひ利用したい」と「まあ利用したい(どちらかといえば利用したい)」を合わせた比率(積極的利用意向)は、男性11%、女性16%となっており、女性の方が男性よりも利用意向が高い(表2、図4)。とくに30代女性(19%)と20代・40代女性(18%)の積極的利用意向が高い。
 鍼灸院の利用に否定的な意向を持たない人の比率(消極的利用意向を持つ人の比率)は、20代~40代男女と50代女性で60%以上となっている。とくに20代女性、30代・40代男性の利用意向が高く、いずれも70%以上となっている。

表2 今後の利用意向
  表2 今後の利用意向

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図4 今後の利用意向
  図4 今後の利用意向

 積極的潜在需要(積極的利用意向-利用率)は、既に利用率の高い60代男性以外では全てプラスとなっている(図5)。そして全ての年代で、女性の方が男性よりも潜在需要が大きい。
 鍼灸院の利用に否定的な意向を持たない層をも加味した潜在需要(消極的潜在需要)は、20代~40代男女と50代女性で50%を超えている。とくに20代女性、30代・40代男性の潜在需要が大きいと考えられる。

 50代~60代男性の高い利用率を維持し、全体のリピート率を上げつつ、鍼灸院の利用に中立的な20代~40代男女と50代女性の関心をいかに喚起し、具体的なニーズに結び付けていくかが、今後の成功の鍵と言えるだろう。

図5 潜在需要
  図5 潜在需要

※総務省統計局「家計調査(総世帯調査)」によると、家計1世帯が整骨(接骨)・鍼灸院治療にかける年間支出金額平均は、2009年で2,055円、2012年で2,360円となっており増加している。本レポートのアンケート調査は2009年に行われたものであるが、現在の利用状況も傾向として上がっていると考えられる。

(本シリーズのレポートは作成時時点における情報を元に作成した一般的な内容のものです。個別の施策等を検討される際には別途、専門家にも相談されることをお勧めします。)

■ 調査概要 ■
1) 調査期間:2009年6月25日~7月9日
2) 調査対象:株式会社ベンチャー・リンク 消費者モニター組織「コンシューマー・アイズ」のモニター会員、全国20代~60代男女(有効回答数:1192人)
3) 調査方法:インターネットによるアンケート調査

最終内容確認日2013年9月

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