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フィットネスクラブ

近年のフィットネスクラブは、従来型のスポーツジムに加え、手軽に参加できるサーキット・タイプの30分フィットネスなど、多様化が進んでいる。以下では、フィットネスクラブについての消費者の利用状況や利用意向を、アンケート調査を元に探っていく。

目次

1. 現在の利用状況

 現在の利用状況を見ると、「よく利用している」と「たまに利用している」を合わせた「利用率」は、20代と30代では男性が多く、40代以上では女性が多い、という特徴が見られる(表1、図1)。年代・性別で利用率が高いのは、20代男性と40代女性であり、ともに利用率は18%である。続いて50代女性(16%)、20代女性(15%)の利用率が高くなっている。

表1 現在の利用状況
  全体 20代
男性
20代
女性
30代
男性
30代
女性
40代
男性
40代
女性
50代
男性
50代
女性
60代
男性
60代
女性
男性
女性
全体 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100%
よく利用している 7% 5% 9% 6% 5% 4% 8% 8% 7% 8% 10% 7% 7%
たまに利用している 5% 14% 6% 8% 2% 4% 10% 2% 8% 2% 3% 4% 6%
以前に利用したことがあるが、現在は利用していない 30% 18% 32% 24% 39% 23% 36% 30% 30% 18% 29% 24% 34%
利用したことがない 58% 64% 53% 62% 53% 68% 46% 60% 55% 72% 58% 66% 52%
利用率
(よく利用している+たまに利用している)
12% 18% 15% 14% 8% 8% 18% 10% 16% 9% 13% 10% 14%

図1 現在の利用状況
図1 現在の利用状況

 利用頻度について見ると、20代男性が突出して高く、月に2回以上利用している割合は71%に上る(図2)。次に高いのは60代女性であり、月に2回以上利用している割合は42%である。

図2 利用頻度 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)
図2 利用頻度 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

 1回あたりに換算した利用金額は、利用頻度の高い20代男性では低くなっており、ほとんど全ての利用者が1回あたり2,000円未満で利用している、という計算になる(図3)。同じく利用頻度の高い60代女性でも、1回あたりの利用金額は他の年代・性別に比べて低い。逆に、20代女性の利用金額は比較的高く、利用者の48%が1回あたりに2,000円以上を使っている。

図3 1回あたりの利用金額 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)
図3 1回あたりの利用金額 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

2. 今後の利用意向

 今後の利用意向に関しては、20代女性で「ぜひ利用したい」と「まあ利用したい(どちらかといえば利用したい)」の比率が高い(表2、図4)。「ぜひ利用したい」と「まあ利用したい」を合わせた比率(積極的利用意向)は20代女性で40%に達している。続いて30代女性の積極的利用意向(27%)が高い。

 フィットネスクラブの利用に否定的な意向を持たない人の比率(消極的利用意向)は、若い年代で高く20代女性で79%、20代男性で77%となっている。

表2 今後の利用意向
 
  全体 20代
男性
20代
女性
30代
男性
30代
女性
40代
男性
40代
女性
50代
男性
50代
女性
60代
男性
60代
女性
男性
女性
全体 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100%
ぜひ利用したい 7% 9% 10% 11% 5% 3% 9% 6% 4% 7% 11% 6% 7%
まあ利用したい 14% 5% 29% 14% 22% 5% 14% 10% 15% 8% 11% 9% 18%
どちらともいえない・わからない 40% 64% 40% 42% 45% 48% 44% 34% 37% 29% 31% 38% 41%
あまり利用したくない 13% 23% 10% 14% 12% 11% 14% 12% 16% 12% 11% 13% 13%
全く利用したくない 27% 0% 10% 20% 16% 33% 19% 39% 28% 45% 35% 34% 21%
積極的利用意向
(ぜひ利用したい+まあ利用したい)
21% 14% 40% 24% 27% 8% 23% 15% 19% 15% 23% 15% 25%
消極的利用意向
(ぜひ利用したい+まあ利用したい
+どちらともいえない・わからない)
61% 77% 79% 67% 72% 56% 67% 49% 56% 44% 53% 53% 66%
積極的潜在需要
(積極的利用意向 - 利用率)
9% -5% 24% 11% 19% 0% 5% 6% 4% 6% 10% 5% 11%
消極的潜在需要
(消極的利用意向 - 利用率)
48% 59% 64% 53% 64% 48% 49% 40% 41% 34% 40% 43% 52%

図4 今後の利用意向
  図4 今後の利用意向

 積極的潜在需要(積極的利用意向マイナス利用率)に関しては、利用率の高い20代男性でマイナスになっている(図5)。20代男性の積極的な需要は、既に飽和状態にあると考えられる。一方、女性に関しては、若い年代ほど積極的潜在需要は大きい。また、40代以上の年代では、男女ともに積極的潜在需要が存在している。

 積極的潜在需要に「否定的な利用意向を持たない層」も加えると、潜在需要の範囲は消極的潜在需要(消極的利用意向の比率マイナス利用率)へと広がる。消極的潜在需要は、若い年代で大きくなっている。とくに20代~30代の男女には大きな潜在需要があるといえる。

 若い年代、とくに女性のフィットネスへの関心をいかに喚起させ、具体的なニーズに結び付けていくかが、今後の成功の鍵と言える。

図5 潜在需要
  図5 潜在需要

※経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」によれば、フィットネスクラブの会費収入規模は、2008年で2,046億円、2012年で2,072億円と堅調に推移している。本レポートのアンケート調査は2008年に行われたものであるが、現在の利用率等も堅調に推移していると考えられる。

(本シリーズのレポートは作成時時点における情報を元に作成した一般的な内容のものです。個別の施策等を検討される際には別途、専門家にも相談されることをお勧めします。)

■ 調査概要 ■
1) 調査期間:2008年10月28日~11月10日
2) 調査対象:株式会社ベンチャー・リンク 消費者モニター組織「コンシューマー・アイズ」のモニター会員、全国20代~60代男女(有効回答数:984人)
3) 調査方法:インターネットによるアンケート調査

最終内容確認日2013年9月

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