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歯科医院

●高齢化社会になりつつあるとはいえ、成人が保持する自分自身の歯の本数は、年々、増える傾向にある。この背景には、歯科技術の向上と歯の健康に対する消費者意識の向上もあると考えられる。以下では、歯科医院について、消費者の利用状況や利用意向を、アンケート調査結果を基に探っていく。

目次

1. 現在の利用状況

 現在の利用状況を見ると、「よく利用している」と「たまに利用している」を合わせた「利用率」は、全体で47%、男性38%、女性56%であり、女性の利用率の方が高い(表1、図1)。

 年代別・性別では、女性、そしておおむね高い年代であるほど利用率が高くなる傾向が見られる。たとえば、60代女性の利用率は65%に達している。

表1 現在の利用状況
表1 現在の利用状況

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図1 現在の利用状況
図1 現在の利用状況

 利用頻度に関しては、利用経験者全体で、「年に1回以上」の利用者が過半数(58%)を占めている(図2)。

 年代別・性別では、20代~30代で男女差が現れている。20代~30代男性利用経験者では、 数年に1回程度の利用者が多いが、治療中の為か頻繁に通うユーザーも一部に存在している。一方、20代~30代女性利用経験者では、年に複数回、定期的に通っているであろうユーザーが多い。

図2 利用頻度 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)
図2 利用頻度 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

 1回あたりの利用金額は、保険内、保険外の差もあり、無料から30,000円以上までと幅が広い(図3)。

 全体で見ると、「1,000~3,000円未満(全体の68%)」がボリューム・ゾーンだと考えられる。また、このボリューム・ゾーンの中において「1,000~1,500円未満」での利用は比較的若い年代で多く、「1,500~3,000円未満」での利用はおおむね高い年代で多くなっている。

図3 1回あたりの利用金額 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)
図3 1回あたりの利用金額 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

2. 今後の利用意向

 今後「ぜひ利用したい」と「まあ利用したい(どちらかといえば利用したい)」を合わせた比率(積極的利用意向)は、全体で53%、男性44%、女性62%となっており、女性の利用意向が高い(表2、図4)。

 また、歯科医院の利用に否定的な意向を持たない人の比率(消極的利用意向を持つ人の比率)は、全体で75%、男性67%、女性82%となっており、男女ともに利用意向は高いが、女性の方が高い。

表2 今後の利用意向
  表2 今後の利用意向

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図4 今後の利用意向
  図4 今後の利用意向

 積極的利用意向から実際の利用率を除いた潜在需要(積極的潜在需要)は、60代女性を除く全ての年代・性別でプラスとなっており、30代~40代女性を中心として幅広い層に存在している(図5)。

 歯科医院の利用に否定的な意向を持たない層を加味した潜在需要(消極的潜在需要)は、全ての年代・性別でプラスとなっており、おおむね若い年代を中心に幅広く潜在需要が分布していると考えられる。

 歯科医院に関しては、若年層~中年層を中心として、未だ多くの潜在需要が眠っていると考えられる。若年層や中年層に対し、定期的な歯科健診の必要性を積極的に訴求することなどは、新たな需要の喚起に有効だと言える。

図5 潜在需要
  図5 潜在需要

(本シリーズのレポートは作成時時点における情報を元に作成した一般的な内容のものです。個別の施策等を検討される際には別途、専門家にも相談されることをお勧めします。)

■ 調査概要 ■
1) 調査期間: 2013年5月13日~5月19日
2) 調査対象: 全国の20代~60代男女(有効回答数:1,136人)
3) 調査方法: インターネットによるアンケート調査

最終内容確認日2013年5月

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