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居酒屋

居酒屋は、大手居酒屋チェーンが展開する大規模店から、「赤ちょうちん」に象徴される個人経営の店舗まであり、裾野が広い。以下では、居酒屋についての消費者の利用状況や利用意向を、アンケート調査を元に探っていく。

目次

1. 現在の利用状況

 現在の利用状況を見ると、「よく利用している」と「たまに利用している」を合わせた「利用率」は、全ての年代で男性の方が女性よりも高くなっている(表1、図1)。男性全体の利用率は69%、女性全体の利用率52%に比べ17ポイントも高い。年代・性別で見ると、最も利用率が高いのは、20代男性の82%であり、続いて30代男性(74%)、40代男性(73%)、50代男性(69%)の順に利用率が高くなっている。また、男女ともに、若い年代ほど利用率は高い、という傾向が見られる。

表1 現在の利用状況
  全体 20代
男性
20代
女性
30代
男性
30代
女性
40代
男性
40代
女性
50代
男性
50代
女性
60代
男性
60代
女性
男性
女性
全体 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100%
よく利用している 12% 27% 10% 17% 12% 22% 13% 14% 1% 20% 0% 18% 8%
たまに利用している 47% 55% 49% 58% 44% 51% 45% 56% 42% 41% 37% 51% 44%
以前に利用したことがあるが、現在は利用していない 30% 5% 35% 17% 38% 22% 36% 24% 31% 28% 34% 23% 35%
利用したことがない 11% 14% 6% 9% 6% 5% 6% 6% 25% 11% 29% 8% 13%
利用率
(よく利用している+たまに利用している)
59% 82% 59% 74% 55% 73% 58% 69% 44% 61% 37% 69% 52%

図1 現在の利用状況
図1 現在の利用状況

 利用頻度も利用率と同様、全ての年代で男性の方が女性よりも高い(図2)。中でも利用頻度が高いのは20代男性であり、20代男性利用経験者の63%が「月に1回」以上利用している。他には、30代男性(「月に1回」以上利用53%)、40代男性(同52%)、50代男性(同53%)の利用頻度が高い。

 1回1人あたりの利用金額も、総じて男性の方が女性よりも高い(図3)。1回あたり3,000円以上を使うのは、20代男性で63%、30代男性で62%、40代男性で53%、50代男性で47%となっている。

図2 利用頻度 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)
図2 利用頻度 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

図3 1回あたりの利用金額 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)
図3 1回あたりの利用金額 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

2. 今後の利用意向

 今後の利用意向に関しては、20代女性と30代男女で、「ぜひ利用したい」と「まあ利用したい(どちらかといえば利用したい)」の比率が高い(表2、図4)。「ぜひ利用したい」と「まあ利用したい」を合わせた比率(積極的利用意向)は、20代女性で62%、30代男性で61%、30代女性で56%となっている。50代男性も56%と利用意向は高い。

 居酒屋の利用に否定的な意向を持たない人の比率(消極的利用意向を持つ人の比率)は、50代女性と60代女性以外では、全ての年代・性別で80%を超えている。とくに20代女性では92%、20代男性では91%が消極的利用意向を持っている。

表2 今後の利用意向
 
  全体 20代
男性
20代
女性
30代
男性
30代
女性
40代
男性
40代
女性
50代
男性
50代
女性
60代
男性
60代
女性
男性
女性
全体 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100%
ぜひ利用したい 13% 27% 14% 18% 17% 19% 15% 12% 4% 14% 3% 16% 12%
まあ利用したい 38% 18% 47% 42% 39% 33% 33% 44% 39% 37% 27% 38% 37%
どちらともいえない・わからない 31% 45% 31% 29% 30% 30% 32% 28% 28% 34% 32% 31% 31%
あまり利用したくない 9% 0% 5% 3% 10% 8% 12% 8% 15% 8% 13% 7% 11%
全く利用したくない 9% 9% 3% 8% 4% 10% 8% 7% 14% 7% 24% 8% 9%
積極的利用意向
(ぜひ利用したい+まあ利用したい)
51% 45% 62% 61% 56% 52% 48% 56% 43% 51% 31% 54% 49%
消極的利用意向
(ぜひ利用したい+まあ利用したい
+どちらともいえない・わからない)
82% 91% 92% 89% 86% 82% 80% 85% 71% 85% 63% 85% 79%
積極的潜在需要
(積極的利用意向 - 利用率)
-8% -36% 3% -14% 1% -21% -10% -13% -1% -10% -6% -15% -3%
消極的潜在需要
(消極的利用意向 - 利用率)
23% 9% 33% 15% 31% 10% 22% 15% 27% 24% 26% 16% 27%

図4 今後の利用意向
  図4 今後の利用意向

 積極的潜在需要(積極的利用意向マイナス利用率)は、20代女性と30代女性に小さいが存在している(図5)。男性に関しては、既に高い利用率を背景に、積極的潜在需要は総じてマイナスとなっている。

 積極的潜在需要に「否定的な利用意向を持たない層」も加えると、潜在需要の範囲は消極的潜在需要(消極的利用意向マイナス利用率)へと広がる。消極的潜在需要は、女性を中心に大きい。とくに20代女性と30代女性、そして50代女性と60代女性の消極的潜在需要が大きい。男性では、60代の消極的潜在需要が比較的大きい。

 これらの層に大きな潜在需要が存在していると言える。彼ら・彼女らの関心をいかに喚起させ、具体的なニーズに結び付けていくかが、今後の成功の鍵と言えるだろう。

図5 潜在需要
  図5 潜在需要

※公益財団法人 食の安全・安心財団資料によると、居酒屋・ビヤホールの市場規模は、2008年に1兆605億円だったものが2012年には9,780億円にまで縮小している。本レポートのアンケート調査は2008年に行われたものであるが、現在の利用状況も傾向として若干下がっていると考えられる。

(本シリーズのレポートは作成時時点における情報を元に作成した一般的な内容のものです。個別の施策等を検討される際には別途、専門家にも相談されることをお勧めします。)

■ 調査概要 ■
1) 調査期間:2008年10月28日~11月10日
2) 調査対象:株式会社ベンチャー・リンク 消費者モニター組織「コンシューマー・アイズ」のモニター会員、全国20代~60代男女(有効回答数:984人)
3) 調査方法:インターネットによるアンケート調査

最終内容確認日2013年9月

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