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複合カフェ

●複合カフェは、インターネット環境のほか、様々なアミューズメント空間や設備を備えたカフェである。業態の歴史はまだ浅く、幅広い年代層に潜在需要が眠っていると考えられる。以下では、複合カフェについての消費者の利用状況や利用意向を、アンケート調査を元に探っていく。

目次

1. 現在の利用状況

 現在の利用状況を見ると、「よく利用している」と「たまに利用している」を合わせた「利用率」は、全体で27%、男性27%、女性28%となっている(表1、図1)
 年代・性別に見ると、利用率が最も高いのは20代男性(44%)であり、次いで、20代女性(38%)、30代女性(35%)の順に利用率が高い。若い年代であるほど利用率は高いといえる。

表1 現在の利用状況
表1 現在の利用状況

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図1 現在の利用状況
図1 現在の利用状況

 利用頻度に関しては、利用経験者全体で、「年に1回以下(37%)」が最も多いが、一方で、「月に1回」以上利用するユーザーは30%程度となっている(図2)
 年代・性別にみると、20代・50代男性と40代女性の利用頻度が比較的高く、利用経験者のうち「月に2~3回」以上利用するユーザーの割合は、20代男性で25%、50代男性で22%、40代女性で21%となっている。

図2 利用頻度 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)
図2 利用頻度 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

 1回あたり利用金額は、利用経験者全体で、800円未満の利用者(51%)と800円以上の利用者(49%)とで約半分に分かれる(図3)。この境である800円あたりの金額が1回あたり利用金額の一般的な相場(中央値)だといえる。
 年代・性別では、20代・60代女性の利用金額が比較的高く、20代女性利用経験者の33%、60代女性利用経験者の37%が1回に1,000円以上を使っている。

図3 1回あたりの利用金額 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)
図3 1回あたりの利用金額 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

2. 今後の利用意向

 「ぜひ利用したい」と「まあ利用したい(どちらかといえば利用したい)」を合わせた比率(積極的利用意向)は、全体で33%、男性29%、女性36%であり、女性の利用意向が高い(表2、図4)。また、男女ともに若い年代であるほど利用意向は高い
 複合カフェの利用に否定的な意向を持たない人の比率(消極的利用意向を持つ人の比率)も、男女ともに若い年代であるほど高い。消極的利用意向が最も高い20代女性ではその比率は87%にまで達している。

表2 今後の利用意向
  表2 今後の利用意向

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図4 今後の利用意向
  図4 今後の利用意向

 積極的潜在需要(積極的利用意向-利用率)は、20代・30代男性、そして20代~60代の女性などに広く分布していると考えられる(図5)
 複合カフェの利用に否定的な意向を持たない層を加味した潜在需要(消極的潜在需要)は、男性では30代を中心に、女性では20代を中心に、幅広い年代に存在しているといえる。

 若年層を中心に、より高い年代までの幅広い層(とくに女性)の関心をいかに喚起し、実際の来店を促していくかが、今後の成功の鍵といえるだろう。また、図1で、「利用経験あるが、現在利用していない」人の割合が利用率と比べると高く、リピーターが定着しにくい様子もうかがえるので、定期的な割引キャンペーンの実施や新サービス・新メニューの投入など、既存顧客のリピート率向上に努めることも重要だといえる。

図5 潜在需要
  図5 潜在需要

※複合カフェは、1990年代後半に登場し、2001年に日本複合カフェ協会が設立された、新しい業界である。本レポートのアンケート調査は2010年に行われたものであるが、その後の認知度の向上や、中高年層をターゲットとした店舗の登場などもあり、現在の利用率等は若干上がっているとも考えられる。

(本シリーズのレポートは作成時時点における情報を元に作成した一般的な内容のものです。個別の施策等を検討される際には別途、専門家にも相談されることをお勧めします。)

■ 調査概要 ■
1) 調査期間: 2010年8月3日~8月23日、11月19日~24日
2) 調査対象: WizBiz株式会社 消費者モニター組織「コンシューマー・アイズ」のモニター会員、全国20代~60代男女(有効回答数:1249人)
3) 調査方法: インターネットによるアンケート調査

最終内容確認日2013年9月

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