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物販業
移動スーパー

●移動スーパーとは、食料品や生活物資などを郊外などに届け、消費者に販売する小売事業である。昭和時代、大型小売店の販売網が確立されていなかった頃には、集合住宅街などで見受けられた販売スタイルであるが、近年、高齢者世帯の増加などを背景に、再びその価値が見直されつつある。以下では、移動スーパーについて、消費者の利用状況や利用意向を、アンケート調査結果を基に探っていく。

目次

1. 現在の利用状況

 現在の利用状況を見ると、「よく利用している」と「たまに利用している」を合わせた「利用率」は、全体で2%、男性3%、女性1%であり、現状、利用率は低い(表1、図1)。
 過去の利用経験までを含めると、年代別・性別でみて利用率が高いのは、60代女性であり、60代女性の17%が。移動スーパーを利用している(していた)ことになる。

表1 現在の利用状況
表1 現在の利用状況

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図1 現在の利用状況
図1 現在の利用状況

 利用頻度に関しては、60代男性が最も高く、60代男性の利用者のうち17%が「週に2~3回」利用している(図2)。ほか、60代女性の利用頻度も高く、60代女性の利用者のうち27%が「週に1回」利用している。

図2 利用頻度(「利用したことがない」「不明」回答者を除く)
図2 利用頻度(「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

 利用金額に関しては、年代や性別によって、ばらつきがあるが、利用者層全体でみると、1回あたり「1,000円~3,000円未満」での利用が51%となっており約半数を占めている(図3)。

図3 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」「不明」回答者を除く)
図3 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

2. 今後の利用意向

 今後「ぜひ利用したい」と「どちらかといえば利用したい(まあ利用したい)」を合わせた比率(積極的利用意向)は、全体で11%、男性10%、女性12%であり、女性の利用意向の方がやや高い(表2、図4)。
 一方、移動スーパーの利用に否定的な意向を持たない人の比率(消極的利用意向を持つ人の比率)は、全体で42%、男性38%、女性46%であり、こちらも女性の利用意向が高い。
 年代別・性別にみると、積極的利用意向、消極的利用意向ともに、20代~40代の男女で利用意向が高いという傾向が見られる。

表2 今後の利用意向
表2 今後の利用意向

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図4 今後の利用意向
図4 今後の利用意向

 積極的利用意向から実際の利用率を除いた潜在需要(積極的潜在需要)は、20代~40代女性と20代男性で10%を超えている(図5)。
 移動スーパーの利用に否定的な意向を持たない層を加味した潜在需要(消極的潜在需要)は、20代~40代の女性を中心に多く存在しており、また、女性においては全ての年代で40%以上の潜在需要が存在していると考えられる。

 現状、移動スーパーの利用実績は低いが、郊外居住者や、単身世帯・高齢者世帯が多くなる集合住宅などでは、今後、男女を問わず、新たな需要が発生してくるであろうと考えられる。

図5 潜在需要
図5 潜在需要

(本シリーズのレポートは作成時時点における情報を元に作成した一般的な内容のものです。個別の施策等を検討される際には別途、専門家にも相談されることをお勧めします。)

■ 調査概要 ■
1) 調査期間: 2017年1月13日~1月26日
2) 調査対象: 国内在住の20代~60代男女(有効回答数:1,000人)
3) 調査方法: インターネットによるアンケート調査

最終内容確認2017年1月

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