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調剤薬局

調剤薬局は、必要性が高まる一方で、薬局・薬店間の競合が激しくなっており、他店との差別化が不可欠となっている。以下では、調剤薬局についての消費者の利用状況や利用意向を、アンケート調査を元に探っていく。

目次

1. 現在の利用状況

 現在の利用状況を見ると、「よく利用している」と「たまに利用している」を合わせた「利用率」は、比較的高く、女性で73%、男性で69%、男女を合わせた全体で72%となっている(表1、図1)。年代・性別で見て最も利用率が高いのは、40代女性と60代男性の78%であり、続いて50代女性(74%)、60代女性(73%)の順に利用率が高い。

表1 現在の利用状況
  全体 20代
男性
20代
女性
30代
男性
30代
女性
40代
男性
40代
女性
50代
男性
50代
女性
60代
男性
60代
女性
男性
女性
全体 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100%
よく利用している 15% 14% 10% 14% 13% 15% 12% 15% 15% 27% 19% 18% 13%
たまに利用している 56% 50% 56% 53% 59% 52% 66% 48% 59% 51% 53% 51% 60%
以前に利用したことがあるが、現在は利用していない 19% 27% 23% 21% 23% 12% 17% 24% 18% 10% 24% 18% 20%
利用したことがない 9% 9% 10% 12% 5% 21% 5% 13% 8% 12% 3% 14% 6%
利用率
(よく利用している+たまに利用している)
72% 64% 67% 67% 72% 67% 78% 63% 74% 78% 73% 69% 73%

図1 現在の利用状況
図1 現在の利用状況

 利用頻度は、概ね高齢になるに従い高くなる傾向にある(図2)。60代男性の場合、利用経験者の48%が「月に1回」以上利用し、70%が「2~3ヵ月に1回」以上利用している。一方、20代女性の場合、「月に1回」以上利用しているのは利用経験者の22%、「2~3ヵ月に1回」以上利用しているのは48%にすぎない。

 1回あたりの利用金額も、概ね高齢になるに従い高くなる傾向にある(図3)。1回あたりに1,500円以上を使うのは、60代男性で60%、50代男性で48%となっている。一方、20代男女はいずれも11%と低い。

図2 利用頻度 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)
図2 利用頻度 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

図3 1回あたりの利用金額 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)
図3 1回あたりの利用金額 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

2. 今後の利用意向

 今後の利用意向に関しては、女性と60代男性で高くなっている(表2、図4)。「ぜひ利用したい」と「まあ利用したい(どちらかといえば利用したい)」を合わせた比率(積極的利用意向)は、40代女性(62%)が最も高く、他では、50代女性(59%)、30代女性(58%)、60代女性(58%)、60代男性(58%)、20代女性(55%)が高い。

 調剤薬局の利用に否定的な意向を持たない人の比率(消極的利用意向を持つ人の比率)は極めて高く、全ての年代・性別で80%を超えている。

表2 今後の利用意向
 
  全体 20代
男性
20代
女性
30代
男性
30代
女性
40代
男性
40代
女性
50代
男性
50代
女性
60代
男性
60代
女性
男性
女性
全体 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100%
ぜひ利用したい 15% 14% 12% 12% 13% 10% 19% 8% 16% 21% 21% 13% 16%
まあ利用したい 41% 27% 44% 38% 45% 32% 43% 41% 44% 37% 37% 37% 43%
どちらともいえない・わからない 34% 59% 36% 36% 32% 44% 29% 34% 33% 31% 29% 37% 32%
あまり利用したくない 7% 0% 9% 6% 5% 8% 7% 11% 4% 8% 10% 8% 7%
全く利用したくない 4% 0% 0% 8% 4% 7% 2% 6% 3% 3% 3% 5% 3%
積極的利用意向
(ぜひ利用したい+まあ利用したい)
55% 41% 55% 50% 58% 41% 62% 49% 59% 58% 58% 50% 59%
消極的利用意向
(ぜひ利用したい+まあ利用したい
+どちらともいえない・わからない)
89% 100% 91% 86% 90% 85% 91% 83% 93% 89% 87% 87% 91%
積極的潜在需要
(積極的利用意向 - 利用率)
-16% -23% -12% -17% -14% -26% -16% -14% -15% -20% -15% -19% -14%
消極的潜在需要
(消極的利用意向 - 利用率)
18% 36% 24% 20% 18% 18% 13% 20% 19% 11% 15% 18% 17%

図4 今後の利用意向
  図4 今後の利用意向

 積極的潜在需要(積極的利用意向マイナス利用率)に関しては、利用率が全体で70%を超えるため、全ての年代・性別でマイナスになっている(図5)。

 積極的潜在需要に「否定的な利用意向を持たない層」も加えると、潜在需要の範囲は消極的潜在需要(消極的利用意向マイナス利用率)へと広がる。消極的潜在需要は、若い世代であるほど大きく、とくに20代の男女に大きな潜在需要が存在している。彼ら・彼女らの関心をいかに喚起させ、具体的なニーズに結び付けていくかが、今後の成功の鍵と言える。

図5 潜在需要
  図5 潜在需要

※総務省統計局「家計調査(総世帯調査)」によると、家計1世帯が医薬品にかける年間支出金額平均は、2008年で18,638円、2012年で24,784円と大きく拡大している。本レポートのアンケート調査は2008年に行われたものであるが、高齢化を背景に、調剤薬局の利用状況は上がってきていると考えられる。

(本シリーズのレポートは作成時時点における情報を元に作成した一般的な内容のものです。個別の施策等を検討される際には別途、専門家にも相談されることをお勧めします。)

■ 調査概要 ■
1) 調査期間:2008年10月28日~11月10日
2) 調査対象:株式会社ベンチャー・リンク 消費者モニター組織「コンシューマー・アイズ」のモニター会員、全国20代~60代男女(有効回答数:984人)
3) 調査方法:インターネットによるアンケート調査

最終内容確認日2013年9月

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